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内容説明
残虐の暴君か、国を護りし英雄か――。
15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。
ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア（現・南ルーマニア）にひとりの若き公が戴冠する。
その名は、ヴラド三世。
国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、
ヴラドは故国・ワラキアを護るため、その才を発揮していく――。
“串刺し公”の異名を取り、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとなったヴラド三世。
その実の姿に迫る、歴史ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こら
31
吸血鬼ドラキュラのモデルとなったワラキア公ヴラド三世の生涯を描いた物語。ドラキュラといえば、ああ、吸血鬼のと言われるのがとても残念でしたが、読友さんのオススメで本作を知りました。こんな作品を待ってました！先ずは、ヴラドを傀儡とし、国を実質的に支配する大貴族達を切り崩していく本巻。苛烈ながらも、機微を出さない龍の子ヴラドの人物設定が非常にいい！2021/05/08
Tenouji
25
最近、オスマン帝国が、なぜだか注目されている気がするｗ。オスマン帝国とハンガリー王国に挟まれたワラキアという国の国王のお話し。ダークな内容に落ちていきそうだけど、今のところ面白い。2019/03/03
近藤
25
やばい、面白い。伝説ではなく史実のドラキュラを描いた作品で、昨今では珍しくカタルシスに至るまでの過程をみっしりていねいに描いている。ワラキアをむしばむ貴族特権に立ち向かうヴラドがいかにして雄飛に至ったかという筋。ただ、帯にFATEで有名なヴラド～と書いてあったが、あっちが好きな人がこっちに琴線を触れさせるかは謎。良くも悪くも地味な歴史ロマン漫画で、キャラ作品的脚色はほとんどない。2018/03/23
イーダ
23
あのドラキュラの元ネタになったドラクラの話と聞いて購入。ブラドの政治手腕が淡々と描かれていて、かえって不気味さが増している。良い雰囲気です。2018/03/07
S 2
17
おもしろかった。吸血鬼ドラキュラのモデルになった人物、ヴラド三世に焦点を当てた漫画。小国ワラキアでの血みどろの戦いが緊張感がある。絵も美麗で、どこか当時の雰囲気が感じられる。2021/11/24
