内容説明
中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つ。乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を存分に発揮して、好漢百八人が、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。善悪が渾然一体となる物語世界を、読み易く、勢いのある文体で、訳出。この翻訳が最新・最高。本書原本は原形に近く、均整の取れた百回本。三巻では、「第六十一回」から「第八十二回」を収録(全5巻)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
59
ついに百八星が揃うシーンはなかなかの感動ものです。個性の強いキャラクターがケンカしながら集ってくるという、私たち世代では少年ジャンプに植えつけられたストーリーラインも、ここが始まりとおもうと大したイノベーションです。あと、関羽の子孫とか出てきますし、梁山泊の陣容が整うとともに、合戦ものみたいになって、作者がやりたかったのは三国志パロディかしら、と思わなくもない。苦労するのは百八人を毎回羅列して描写するところですね。ここは省略を学んでほしかった。2021/03/25
Fondsaule
12
★★★★☆ 四巻は「第六十一回」から「第八十二回」まで。捕らえられた盧俊義と石秀を取り戻すために北京城を打つ。そしてようやく梁山泊勢ぞろいとなった。2018/06/09
ヨクト
9
108人の好漢が遂に集うも、宋江は国家へ反旗を掲げるではなく招安を強く求める。童貫や高俅との再三の決戦の末打ち破り、燕青の活躍もあり、招安を受けるも果たして上手く行くのか梁山泊。替天行道の旗は強風の中に強く掲げられなければならない。好漢たちよ、今こそ国に見切りをつけ、立ち上がるべきだ。2018/08/05
鴨の入れ首
3
【年間500冊読破】2017年刊。図書館本です。物語はいよいよクライマックス、ついに108人の豪傑たちが梁山泊に集結した部分です。実は水滸伝の物語が痛快なのはこのあたりまでで、中国ではこれで物語を終える「七十回本」あるいは「七十一回本」も広く流布されていたとか。私個人はそれでいいと思うのですけどね。本書は「百回本」の訳本ですが、それはそれで大変興味深く読みました。2025/01/20
まっすー
1
32022/12/01
-
- 電子書籍
- 赤羽骨子のボディガード(3)
-
- 電子書籍
- ストッパー毒島(4)
-
- 電子書籍
- キメラ 4 ヤングジャンプコミックスD…
-
- 電子書籍
- 世界の歴史〈2〉古代オリエント 河出文庫
-
- 電子書籍
- 人はなぜ「美しい」がわかるのか ちくま…