アマネ†ギムナジウム（２）

著者名：古屋兎丸【著】

講談社（2017/12発売）

• ISBN：9784065108161

内容説明

人形作家・宮方天音の素顔は地味な派遣社員。ある日、贔屓の画材屋店主から古い粘土を譲り受け、ドイツの全寮制のギムナジウムをテーマに、7体の少年を作り上げる。すると、人形たちは天音の考えた設定通りに動き出した。それだけでなく、粘土で作ったネックレスにキスをしたことで、天音はギムナジウムの世界に入り込んでしまう――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[阿部義彦]

十字架にキスをすることによって、ドイツの寄宿舎の中に入っていけるようになったアマネ。楽しい世界が待っているはずが、自らが中学時代に行ったある設定の為にとんでもない苦痛を少年たち（主に美人さんのヨハン！）に強いることになります。フィリクスとヨハンはBLの関係なのですが、ヨハンに横恋慕するゼップそして、二人の仲を嫉妬するテオ！フィリクスも優等生然としていますが家庭の事でかなり悩んでいます。アマネちゃんの腐女子設定によって楽しいはずの寄宿舎生活に影が差しまくります。まだまだ一悶着有りそうですね。

2018/01/10

[ぐうぐう]

憧れのギムナジウムを舞台に、それぞれのキャラの個性を考え、天音が創造した７体の人形。不思議な力により、人形は命を吹き込まれ、ギムナジウムに行き来するようになった天音は、それぞれの人形達が、自分が何気に考えた設定により、悩み、苦しんでいることを知る。青春群像劇でありながらも、これは作家という創造主についての物語でもある。。なぜなら天音は、設定を考えた作者としての責任を痛感し、人形達の悩みに積極的に関与していくのだから。

2017/12/24

[わち ⊱^>ω<^⊰ฅ]

人形の設定を作り込み過ぎちゃって大変な事になっとる。でも､中学の頃の思考って確かに凄かったかもしれない…。 アマネ､頭が忙しいとは思うけど現実世界も勿体ないよー。

2018/02/20

[サーモン好き]

あの設定が大きな波乱を(笑)、今後の展開にも目が離せないです。

2018/01/07

[ybhkr]

一巻に比べるとアマネがほとんどギムナジウムにいる生活。一応会社には行っていてリアル男性との会話もしているのだが、かみあっていないようで噛み合っていておもしろい。古屋先生はほんまに中二病腐女子がうまいな。うまいというか心に中二病腐女子が住んでいるんだろうな。トーマの心臓へのオマージュの中に中二病代表属性両性具有（この漢字の並びがすでに中二）を織り込んでいた為に事件勃発。メタな世界に自らが入り込んだがための苦痛。中二的にはフィリクスとヨハンに待っているのは、逃亡や心中では…？ある意味デスノートや…。

2018/02/08