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内容説明
代表作『神童』『マエストロ』等で文化庁メディア芸術祭優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞した巨匠さそうあきらが、ヴィキイ・バウムの原作『バリ島物語』のコミカライズに挑みます。
物語は、約百年前の神秘の島、バリで実際に起きた王国の悲劇をベースにしています。
大地は花に満ち、男たち女たちはヒンズー教の敬虔さの世界に暮らし、踊り、農耕し、大自然の恩恵を浴びています。
そんな中、中国の商船が沖合で難破したことがきっかけで、甚大な戦火に巻き込まれていきます。侵攻するオランダ軍、毅然と対峙するバドゥン王。王の親友であり踊りの名手、ラカ。心優しき主人公、パック。彼らは歴史の波に翻弄され、やがて大いなる死の行進、「ププタン」へと事態はエスカレート。果たして華やかで儚い王国の行方は…?
今も観光地として絶大な人気を誇るバリに、このような美しくて悲しみに満ちた歴史があったことにきっと読む者たちは驚かれると思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
近代は文明を伴ってやって来る。現代を生きる私達は、近代がもたらせたその文明を恩恵として当然のように受け入れている。けれど、『バリ島物語』を読んでいると、その当然が、揺らいでいくのだ。中国の商船の難破、進攻するオランダ軍、二十世紀初頭のバリ島に押し寄せる近代は、自然と共に暮らす王国の人々に不穏を抱かせる。近代はときに、暴力的であると、本作を読んでいると、改めて気付かされるのだ。2018/04/12
小鈴
8
オランダの近代の時間とは別の時間が流れるバリ島。徐々に緊張感は高まっていくが。。。完結してから読んだ方がよいマンガだと思う。さそうあきらだからついていきます。2017/11/29
hr
0
Kindle Unlimitedで読了。20世紀の話だったのか。2021/05/30
ばにらん
0
物語はゆっくりと進んでいく。椰子の木と田圃と割れ門、丁寧に描かれたバリの風景をじっくり眺めながら読み進む至福。ストーリーは同じながら原作とはまた違うさそうあきら風の持ち味。2020/10/26
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