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内容説明
代表作『神童』『マエストロ』等で文化庁メディア芸術祭優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞した巨匠さそうあきらが、ヴィキイ・バウムの原作『バリ島物語』のコミカライズに挑みます。物語は、約百年前の神秘の島、バリで実際に起きた王国の悲劇をベースにしています。大地は花に満ち、男たち女たちはヒンズー教の敬虔さの世界に暮らし、踊り、農耕し、大自然の恩恵を浴びています。そんな中、中国の商船が沖合で難破したことがきっかけで、甚大な戦火に巻き込まれていきます。侵攻するオランダ軍、毅然と対峙するバドゥン王。王の親友であり踊りの名手、ラカ。心優しき主人公、パック。彼らは歴史の波に翻弄され、やがて大いなる死の行進、「ププタン」へと事態はエスカレート。果たして華やかで儚い王国の行方は…?今も観光地として絶大な人気を誇るバリに、このような美しくて悲しみに満ちた歴史があったことにきっと読む者たちは驚かれると思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
神々の国と呼ばれるバリ。そんな神秘な王国の歴史を描くとき、村人の考えや行動を必要以上に肯定してしまう危うさがある。けれど、さそうあきらは、この王国に住む人々を、現代人である私達と共通する親しい感覚を持つ人間として描くことを心がける。風習や伝統の中でも生きながらも、ときにその掟に背こうとする者もいるのだ。サルナと駆け落ちするパックの抑えきれない恋情は、現代人の持つ恋情の弱さ(あるいは強さ)と重なって見える。2017/06/10
小鈴
15
小説は未読なのですが、このバリ島の世界観、語り口のうまさはさそうあきらならではと思う。しかし、牧歌的で美しい描写だけで終わるはずがなく、そこからがさそうあきらの真骨頂でもあるはずだがまだ緊張感はない。これは商業誌で連載しているのかな。。。だとしたら凄いと思う。。。2017/06/10
詩音
2
いまいち話が盛り上がらない。3巻まで頑張れるか………。なんていうか、不思議な風習の国です。2018/04/22
hr
0
Kindle Unlimitedで読了。パックが危ういと思っていたけど。2021/05/30