内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
大河ロマン小説の原点ともいうべき大長編全12巻、遂に完結。本書の訳書として現在求めうる最新決定版。古今東西の『紅楼夢』の評価を一望する、最新成果を盛り込んだ解説付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫暗
1
長かった物語も結末を迎えました。衰え続けていた家はなんとか持ち直しの兆しを見せ始め、主人公はとうとう自分の正体を知ってすっかり別人のようになり、そしてとうとう姿を消してしまいます。主人公が何者でどこへ消えたのか、全てを語るのは物語の始めを彩った二人。主人公一家の隆盛を描いた物語は仙人達の言葉で静かに幕を下ろしました。2012/06/15
水瀬しあ
1
ゆるゆると滅びへ向かって変化していく日常。事件は色々と起こるのですが、大きな盛り上がりというのはあまりないような。訳文がやや古風ですし、語り口のせいもあるのかもしれませんが。途中の解説にもある通り、続作者によるオチは不徹底ですね……徹底してくれた方がよかった。主要人物の中にお気に入りがいないと読みきるのが辛いのではないかと思います。私は王煕鳳が好き。一族の血縁関係と侍女たちの所属が、最後まで覚え切れませんでした……。 2006/03/15