内容説明
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時は敗戦直後の大混乱期、にわかに没落した貴族、資産を喪失した富豪階級、生活の資に窮した学者たちは秘蔵の宝籍・稀書を投げ売った。価格を大きく下落させた古文化財が暴流する市場の様を描いた、著者面目躍如の記。
目次
1 敗戦・衰乱の巷に立って(昭和二十年八月から同二十一年)(満天暗雲の中の新出発
業界再建の糸口-唯一の逃げ道、即売展
転びつ起きつ-黒川真頼文庫の綻び ほか)
2 本格的大移動の始まり(昭和二十二年)(九条公爵家焼け残りの秘庫開放
ホッと一息の明治文学書展
上野精一氏文庫の稀珍書 ほか)
3 激浪奔騰の時代(昭和二十三年)(稀覯本を読むコレクター-戸川家残花書屋主人
トラック七台分の高楠博士蔵書
弘文荘復興の烽火-「待賈古書目」第十六号の発行 ほか)