内容説明
根本景子は一人息子・圭一の結婚式当日、その妻となった佳枝に対する殺意を固めた。景子に花束を贈呈する時ニヤリと笑った佳枝の顔に、自分の“同族”と感じたからだ。その半生で息子を守りたい一心から“完全犯罪”による殺人を繰り返した姑と、息子を食おうとする嫁。最後まで“神”になれなかった鬼子母の行く末を描く表題作を含む傑作6編の凄絶なる競演!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かぴばら
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久々に読んだ森村作品でした。どれもなかなかでした。2012/12/25
ゆ〜や
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それぞれがそれぞれの理由をもって復讐(殺人)を行うが、どれも結局上手くいかない。上手くいかない方がいい人と、なんとか上手くやりおおせて欲しかった人の話があった。でも、結局どんな理由(心情的に応援したくなる)があっても、やはり結果的には関係ない、殺人は殺人なんだなとしみじみ思わせる作品だった。2011/12/29
tabutabu
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森村さんの作品が読みたくて、手に取った。淡々とした語りの中に、ひょっと人間のリアルな部分が見えてくる。どれもタイトルがかっこいい。2011/08/01
六花
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「神風の殉愛」殺人で復讐を果たした主人公に捕まってほしくなかった。蜂が逮捕の鍵だとは。2011/06/04
アヴィ
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イヤミスという言葉は平成以後によく使われるようになったが、カテゴライズされていなかっただけで昔から読後嫌な気分になるミステリーは大量にあった。本書もかなりのイヤミス系の作品が並ぶ短編集。イヤさに磨きがかかるのが、いつもの森村ワールドの設定。山岳であったり、猫の呪いであったり、反戦であったりする。最終話のラストファミリーなんかは、自宅に侵入してきた泥棒と老婆が共闘して壮絶な復讐をする話だが、当然最後には皮肉な仕掛けがまっている。2024/11/26
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