内容説明
神に乱る――荒廃の地ジャンクヤードでは、勝利者を楽園へ迎え入れると説く〈カルマ教会〉の支配の下、6つのトライブがいつ果てるとも知れぬ戦いを続けていた。しかし、そんなトライブのひとつ〈エンブリオン〉のサーフらが交戦中、謎の蕾と黒髪の少女セラに遭遇した刹那、世界の掟は根本から覆される。彼らは状況を探るべく抗戦相手の本拠地を訪れるが、そこで悪魔の力が発動し……神への漸近を描く本格SF大作開幕篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
28
小説版アバチュー。PS2の時代にやったゲームアバタールチューナーの小説。最近動画サイトでゲーム中のムービー部分を見て懐かしくなり読む。基本ゲームのシナリオと同じだけどこちらではまだジナーナが生きている。改めてこのゲームのシナリオは良かったなと思う。まだ続編があるので引き続き読んでいく。★★★☆☆2024/05/27
よねはら
11
あくまで原案小説で、ノベライズではないのですね。人物像や展開が違ってて、もう一つのアバチュとして楽しく読ませてもらいました。急に開花した人間性とアートマに戸惑うサーフ達の心中などがじっくり追えるのは小説ならではですね。ジナーナとアルジラの交流シーンがあったのが個人的に一番嬉しかったです。2013/03/31
まつじん
11
ゲームは知ってました、そうかもう十年も前なんや~とりあえず第一巻ではゲームと小説の世界観のすりあわせを自分の中で行えました。どう展開して行くのか楽しみです。2011/09/17
紅羽
10
アトラスさんから出ているゲームはペルソナシリーズ以外は全クリ出来た試しがないので、この原案のゲームも気にはなっていましたが、手に取る事はありませんでした。ならば小説ならばと思い購入。キャラクターたちが個性的で、その繋がりや掛け合いも楽しく、ダークな世界観も好みでした。SFはあまり読まないのですが、この作品はすんなり入り込めて読みやすかったです。2014/03/20
N.K
10
戦い、勝ち残る事しか知らなかった者達が、新たに得た「力」と「感情」によって自分達の道を歩み始める…という話。とあるRPGの原案であるが、その世界・ストーリー・登場人物のどれもが高水準で、話に引き込まられる。雰囲気的には、SFとファンタジーが混在したような感じであり、一種独特な世界観でした。だんだんと明かされる世界の真実と、自分達の正体を知った主人公達の選択に注目です。ゲームの原作という事で忌避している人達も、食わず嫌いしないで一度読んで貰いたいです。