ハヤカワ文庫JA<br> クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーV

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ハヤカワ文庫JA
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーV

  • 著者名:五代ゆう【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 早川書房(2017/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150310486

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内容説明

神に成る――キュヴィエ症候群の研究施設〈EGG〉の閉鎖から数年後、太陽光を浴びることが死に直結する世界で、サーフらは地下に逃れたローカパーラの人々に出会う。彼らの協力を得て、セラを奪還すべく〈協会〉の本拠地を目指したエンブリオンのメンバーだったが、その眼前に思いもよらない人物が立ちはだかった。人間と悪魔が楽園を追い求めた闘いの行方とは……世界の崩壊と再生を描いた本格SF大作、悠久の完結篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつじん

20
読んで納得のハッピーエンドでした。ここまで描いてきた”煉獄”でのすさまじい戦い、”楽園”でながされた大量の死にも全て”意味”があるのです。そう過去を後悔することも未来へ進むための無駄ではないノダ。2011/11/05

isfahan

18
SF界のアポリア「人間の自我」。人類補完計画でも、アイの物語でも、ハーモニーでもとにかく繰り返し論じられてきたけれど。五代ゆうは限りなく優しく希望あふれる答えを出したんだなあと思う。上記の3作が、いかに人間を進化させ「自我の苦しみ」をなくすかという問題をテーマにしていたのに対し。全くその図式を反転させて、自我のない「幸せな」プログラミング/女神/神が自我(カルマ)を獲得してしまったが故に苦しむのがこの物語。なのに、最後は人間と世界への希望にあふれた本当に美しいラストになったと思う。2011/10/22

Take@磨穿鉄靴

16
アバチュー最終巻。五巻は流石に内容に対してボリュームあり過ぎとは思うけど何だかんだで楽しめた。最後の方ではエンディング間際の独特の雰囲気も味わえた。後日談的なものは少々蛇足な感は否めないが作者はなんとかハッピーエンドにしたいという感じなのか。諸行無常。最後主人公、ヒート、セラの三人が幸せそうな所を書かなくても起こした行動に迷いはなかったのだからそういう意味でのハッピーエンドで良かったと個人的には思う。後日談に三人が出てきて「あ、これはもう何でもありのお話なのね」と冷静になった。不可逆だからこその尊さは2024/07/19

Kaitetsu

14
素晴らしい。四巻からの流れで想像しえた展開の先を描いた、壮大な肯定の物語だと思います。これまで繰り返し描かれてきた、人間らしい業が吹き荒れる無惨で残酷な世界が、その対になるような善で塗り変わったように。作中で謎に思えた伏線も回収して、たどり着いた最終章の景色は美しいのです。読んでよかった。2011/10/22

13
やっとこの本に巡りあえたな、と思った。序盤から終盤まで心を揺さぶられっぱなしだった。物語性とテーマの両方を兼ね備えながら、ギリギリで進んでいくような感覚だった。良い作品だった、では収まらないくらい凄い作品だ。この作品を生み出した創作の歴史と著者に感謝を。鏡明氏の解説を読んで、冲方丁氏の書いたこんな言葉を思い出す。「しかし、つながっているはずですし、つながるよう、努力すべきなのです。なぜなら、いつか、僕の次に来ている第四世代に、なるべく多くの遺産を受け継がせねばならないからです。」2011/12/05

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