内容説明
「ミステリィ界一、身も蓋もない」と名高い森博嗣が雑誌創刊 !? フリージャーナリスト、編集者、エッセィスト、評論家、研究者(すべて架空の人物)たちと繰り広げられるインタビュー、人生相談、座談会…。森博嗣が(小説ほど)いい加減でもなく、巫山戯もせず、真面目に企画した「雑な本」です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
71
100の講義シリーズを改め、雑誌形式に纏めたものです。2016年を振り返る、人生相談、エッセイ、座談会と一人で書いているのにバラエティ豊かでした。どんな質問に対しても、バッサリと切り捨て、編集者と噛み合わない話など森博嗣節が炸裂していました。特集インタビューにて、「子供っぽい大人が一番シンプルで賢い?」にて、子供らしさを保つために大切なことは、なんでも自分で考えることが印象的。大人だから、約束を守ったり、感情を合わせたりしますが、子供は周りに合わせず我が道を行きます。つまり、自立した人間になりましょう。2017/11/30
akira
36
新シリーズ第1弾。 非常に面白かった。クリームシリーズと被っていた講義シリーズから方向転換され、自分はとても好きな企画だなと。予約して本屋さんにいったら雑誌に分類されてあったとか、単行本ぽいのに自著広告があったりとか。本当に楽しく嬉しい一冊だった。 ちなみに書籍版の112ページの相談4は私のです。講演会につづくちょっとした森ミラクルとして思い出に。 ここ最近の作品では一番切れ味が鋭いものかもしれない。本当に満足の一冊でした。 「生き物は世話をしてくれる人に懐くわけではない」2017/07/26
Y2K☮
35
雑誌という名の森博嗣。いつものエッセイに加えて質疑応答、時事放談など。彼に深刻な相談を持ち掛ける人がこんなにいるとは。望んだ通りの回答が得られぬのは明らかなのに。すでに自分の中で答えが出ているからか。「すぐ感情的になるのが大人の特徴」という意見にニヤリ。接客業をしている人は頷くはず。正確には大人というか年配の方。最も困惑させられるのは大人の顔をした子供(尚且つその事に無自覚)だから。己の中の子供をきちんと自覚して制御するのが良い大人かと。でもそういうものと割り切って耐えるのが大抵の仕事か。まあ分かり易い。2017/08/10
K
31
森さんが作った一冊限りの?雑誌。人生相談室のつれない切り捨て方が最高。でも仕事に対する姿勢とかとても興味深かった。森博嗣さんの2匹のシェルティーの写真も沢山あってシェルティー好きにはたまりませんでした。2017/11/23
香菜子(かなこ・Kanako)
29
MORI Magazine。森博嗣先生の著書。作家としての森博嗣先生の魅力、研究者や工学博士としての森博嗣先生・森博嗣博士の魅力、教育者としての森博嗣先生の魅力、そして人間としての森博嗣先生の魅力。森博嗣先生の魅力がぎっしりと詰まった一冊。森博嗣先生のファンのかたにはもちろんですが、森博嗣先生の作品を読んだことがない人にはまずはこちらのMORI Magazineから読んでみると森博嗣先生の世界観の魅力に惹き込まれるかもしれませんね。 2019/06/08