内容説明
平蔵の甥・忠之に突如縁談がもちあがった。相手は老中の遠縁で家格も釣り合う申し分のない話だったが、当の忠之は拒むばかり。不審に思った嫂の幾之に頼まれて平蔵が探りを入れると、忠之は菊坂町の柔術道場で代稽古を務める女武道・織絵に恋着しているらしい。忠之も通っているという起倒流の道場主は峪田弥平治。道場を覗きにいった平蔵は、そこで出会った峪田の人柄にすっかり惹かれてしまう。意気投合して酒を酌み交わした帰り道、悪党どもに襲われかけている若い女を救った平蔵たち。だが取り逃がした連中が、かつて平蔵が皆殺しにした猪口仲蔵の兄弟分だったことから、事態は思わぬ方向に…。平蔵を狙い、剣鬼を差し向ける鬼火の吉兵衛の真の目論見とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
23
今回は、平蔵が退治した盗賊の生き残りの子分鬼火の吉兵衛が、仇を打つ為箱根から江戸に向かうところから話がはじまる。 第一章で箱根に宿のお登勢の登場、終章でおなじみ笹倉新八、矢部伝八郎、味村武兵衛、藤川俊平、前巻で一時は平蔵を狙う刺客であった柘植杏平、新たに起倒流の道場主峪田弥平冶が登場、もちろん陰でおもん、小笹も加勢し事件が解決する。今回平蔵の甥っ子の絡みが面白かった、次巻は峪田弥平冶とお登勢の関係が発展しそうな予感2013/09/19
ひかつば@呑ん読会堪能中
3
12巻が見つからなかったので13巻。今回は平蔵が退治した盗人の元子分で凄腕の剣客を抱える大盗賊が江戸で悪事を働きながら仇の平蔵を狙うという話。箱根から始まるスピーディーな展開が楽しませてくれるし、脇筋の19になった平蔵の甥っ子の純情ぶりが何ともいい。エロが控え目になったところもいいな。2013/01/20
goodchoice
1
平蔵も今度は火事で焼け出されて大変だ。いろいろなしがらみが巡り巡って、自分に火の粉がかかるとは。2019/06/18
depo
0
図書館本。シリーズ13作目。2023/05/01
いえのぶ
0
前巻で成敗された盗賊一味の昔の盗賊仲間が江戸に来た。錠前破りと居合の達人を含む盗賊の一味を平蔵と新しく知り合った柔術の達人が捕らえる。甥の恋の行方は?2022/09/20