内容説明
新たな妻・篠を娶り、団子坂に医者の看板を出した神谷平蔵。そこそこ繁盛しているものの、やってくる患者は貧乏人がほとんどで治療代もツケばかり。火の車の台所にぼやく一方の日々だった。そんなある日、根津権現に薬草摘みに出かけた平蔵は、若い娘が三人の狼藉者に襲われているところに遭遇した。間一髪、娘を救うものの、平蔵は一人の浪人と刃を交えた際に掠り傷を負ってしまう。おりもおり、市中では若い娘の拐しが横行。どうやら根津権現の浪人はその一味らしい。一味の狙いは何か？鐘捲流の遣い手である平蔵と互角の腕を持つ浪人の正体は？一味の隠れ家が下総国にあることを突き止めた平蔵らは敵地・国府台に乗り込むが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
26
「奪還」読了これでぶらり平蔵シリーズ既刊全て完読。１巻から順次読んでいないが特に違和感なく読むことができました、今回は井出腎内甚内さんの出番は無かったが、主人公神谷平蔵、矢部伝八郎、笹倉新八、柘植杏平におもん、小笹に大獄が加わり悪人退治、おもんさんには幸せになって欲しいな～2013/09/30
だいしょう@SR推進委員会
6
ちょっとした旗本の次男ながら、その性格ゆえに家を出、町医者として市井に住む剣客が主人公です。シリーズも長いので、いろいろとありましたが、今は二人目の妻と新婚生活を満喫中。ストーリーはまさに勧善懲悪。女に弱い面もありますが、主人公は正義感も強く剣もたつし、性格も豪放で気持ちよい男です。仲間もありがちなキャラながら、これもまた気持ちのよい男たち。女はあくまでも女らしく、同心もあくまでも同心らしく、そして、悪人たちも本当に悪人らしくと、少し前の時代小説の匂いを感じるのがご愛嬌です。それにしても誰も読んでないわ…2012/04/08
ひかつば＠呑ん読会堪能中
3
飛ばしてしまった１２巻読了。相変わらず武士も町人も男も女も関係なく屈託のない能天気なエロ会話がいつでもでもどこでも繰り出される。でも今回は陰に生きる女忍びおもんのいじらしさが最後をぐっと引き締めてくれた。１４巻が待ち遠しい。2013/02/12
委員長
1
再婚生活も割と形になってきた平蔵さん。この二人もそうだけど柘植夫妻も出会ったころ以上にお互い打ち解けてる感じがいいですね。終盤の討ち入りでは色んな人物の活躍が見れて楽しめました 2019/05/22
depo
0
図書館本。シリーズ第12巻。仲閒に柘植杏平が参加。2023/04/18
