早川書房<br> リラとわたし ナポリの物語1

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早川書房
リラとわたし ナポリの物語1

  • ISBN:9784152096982

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内容説明

本好きで真面目なエレナと、天才的な頭脳を持つ反抗児リラ。十歳で出会ったふたりは、惹かれあい、反発しあいながらも、変わりゆく1950年代のナポリで成長していく。ジュンパ・ラヒリをはじめとする多数の有名作家・書評家を熱狂させた波瀾万丈な友情の物語!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

258
【英訳】これは、、、ポストモダンな『赤毛のアン』?!ていうか、セキララなバージョン?(笑)んでもってここでおしまい⁉️続編も読めということですね、ハイ。2018/02/25

ケイ

145
ナポリの貧しい街。戦後に物心ついた世代の半生を、レヌーが語る。沢山の登場人物。脇役なんて誰もいない。貧乏で暴力的で遠慮がない人々。復興の時期だからこそ上向く生活、親達と起こる葛藤。福祉も充実していない時代。生まれた家で決まってしまうことがある。その中でも抜きん出た才能を持ったらどうする? リラ、あなたはどうなってしまうのだろう。子供時代も親として子育てする時代も最初に付き合う相手を誰にして何をするかもみんな一度きりしか経験できない。失敗しないなんて無理。だから彼らの生活を息をのんで見守る。次巻が待てない…2017/11/13

しいたけ

96
ガツンと熱い、リアルな少女に衝撃を受ける。舞台は1950年代、戦後のナポリに始まる。あとに続く一大抒情詩の、ほんの導入なのだろう。そこで胸を鷲掴みされたわけだ。二人の生命力に惹きつけられる。その顔を太陽の光に射抜かせようと、海の底で足掻く二人。時には相手を沈めながら、時には手を強引に引っ張って。『ふたり一緒ならばそれができる。世界の色も音も森羅万象も人々も丸ごとひとつかみにして語り合い、物語に力を与えることができる」。彼女らが駆け抜けた人生のその先を、はやく知りたくて焦らされる。2017/07/17

ヘラジカ

53
これぞ小説、これぞ物語。一年に一冊でもこういう作品に出会えれば、他人の評価を待たずに新刊を買い続けることも報われるというもの。ナポリの田舎町を舞台にした明快な青春小説だが、描かれるエピソードや心理描写には重厚感があり読み応えたっぷり。「リラとわたし」の物語でありながらも家族同士のドラマが丁寧に作り込まれているので、優れた群像劇としても楽しめる。約一年前は『ゴールドフィンチ』に夢中になったが、この作品はそれを上回るほどに熱中して読んだかもしれない。後半始まってすぐに出会った年間ベスト候補。(2017・46)2017/05/08

との

36
紀伊國屋の推薦棚で見て、迷いに迷って購入。なぜなら翻訳本が苦手だから。最後まで、巻頭の登場人物一覧を見ながら読了。内容はとても面白かった!イタリアの田舎町に住む秀才エレナと、本物の天才少女リラの友情物語。親友への羨望、嫉妬、焦り、諦め、少しの憎しみと不幸を願う気持ち、そして心からの愛情。そういったものが入り混じった複雑な日々が描かれています。結婚式の辺り、こんな濃密な友情って本当にかけがえのないものだなと思いながら読みました。4巻ものらしいですが、早く次が出てくれないと筋書きを忘れてしまいそう‥笑2017/08/11

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