内容説明
はぐれ者には福がある?
冒険者が集う街・迷宮都市レイロア。その立地ゆえに、この街には人や物の流れが絶えない。街の冒険者ギルドを訪れた青年・ノエル。てっきり僧侶になると思っていたところ、なんの偶然か上級職の司祭になってしまう。司祭という天職を与えられた喜びもつかの間、その上級職ゆえの成長速度の遅さに愕然とする。おかげでまともに固定パーティを組むこともできず、地道にスポット参戦を主とする「便利屋」稼業を続けていた。
しかし、そんなコツコツと冒険を続ける彼のまわりには、徐々に個性豊かな面々が集まり始める。スケルトンのジャック、ゴーストのルーシー、〈黒猫堂〉のリオやかつての仲間のミリィ。
たとえ一度きりの参加となるパーティでさえも、ノエルにとってはかけがえのないつながりで、その縁がまた別の縁を結んでいく。ノエルは今日もギルドへ赴き、参戦させてくれるパーティを探すのであった……。
「小説家になろう」にて累計1300万PV突破! 日間・週間・月間ランキングで1位を獲得した、超人気の冒険ファンタジー!
はぐれ司祭と愉快な仲間達が繰り広げる、せちがらくもどこか楽しい異世界冒険活劇、はじまり、はじまり!
※「ガ報」付き!
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんりん
16
粗筋で購入。『はぐれ司祭と愉快な仲間達が繰り広げる、せちがらくもどこか楽しい異世界冒険活劇』と売り文句があったが、その通り。ホント世知辛いんだけど、キャラが良いのか笑って楽しめる冒険譚。面白かった。2019/12/03
サケ太
16
冒険になってから上級職「司祭」になってしまった主人公ノエルは、レベルの上がらなさから特定のパーティーに入ることが出来ず、便利屋として一時的に他のパーティーに加入する日々。相棒のスケルトンのジャック、ゴーストのルーシー。ある依頼を機にリオとともにアンデットを店員としてアイテム屋を経営。再開するかつての仲間、新たな絆。主人公、周囲、舞台を含めて雰囲気の良い作品。2017/08/01
Fuji-san
8
点3.5/5。1巻で一つの物語ではなく、小編を連ねていくスタイル。全4章中、最初の2章は面白かったのだが、後半の2章は展開が唐突すぎたり、矛盾があったりして物語に入り込めなかった。全体的にキャラ付けが薄味で、キャラが立っていたのはゴーストのルーシーくらいか。スケルトンのジャックを始め、キャラ付けがハッキリすれば面白そうなキャラは多い。ただ肝心のノエルのキャラ付けが薄いのはいかがなものかと。ジャックいじりも若干不快。ただ司祭の設定は面白く、今後の広がりに期待がもてそう。まぁ私はこの巻で購読をやめますが…。2020/01/25
hisa_NAO
6
所謂、なろう系小説。 地下迷宮・地下迷宮の有る街を舞台とした、主人公の成長と仲間との絆を描く、って感じでしょうか。シリアス度は低いです。長くなりがちな、なろう系の第一巻なので、まだまだ序章、ですが。 しかし、こーゆーゲーム的世界を背景にした小説が成立するのも、不思議な気がする。ある一定数以上の人が、その系統のゲームを実際に知っていないと、こんな分野が売れるワケが無いし。隔世の感。2018/02/28
サキイカスルメ
6
スケルトンな上に脇役なのに、マリウスの個性が凄く印象的。上位職司祭であるものの、レベルが上がりずらく固定パーティを組めないノエルが、スケルトンのジャックやゴーストのルーシーと便利屋として頑張るお話。仕事単位で読み切り形式といいますか、読みやすかったです。ノエルと仲良しモンスターたちの、ほのぼのな雰囲気もよかった。昔の辛い思い出から、人間の仲間ができなかったノエルですが、お店の共同経営者と愉快な仲間達や、かつての仲間ミリィとの再会で周りがにぎやかになっていきそうですね。イラストも素晴らしく好みでした。2018/01/23