イヴの迷宮 上

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イヴの迷宮 上

  • ISBN:9784801911246

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内容説明

〈聖なる母の遺骨〉が示す、
人類の叡智の根源とその未来──
なぜ人類の知能は急速に発達したのか?

〈シグマフォース〉VS 中国軍科学技術集団が激突!
人類の未来の鍵を手にするのはどちらだ!?

全世界で日本でベストセラー! シリーズ最新作!

知能とは進化における偶然の産物であって、
必ずしも優位とは限らない。
――アイザック・アシモフ

現生人類が最初に登場したのは約二十万年前
認知の発達におけるその時を迎えたのは約五万年前──
芸術や技術革新において説明のつかない大きな進歩
人類の意識におけるビッグバンは起こった
それはなぜ起きたのか……今もって解明されていない

★巻頭に『イヴの迷宮』前日譚にあたる短編を特別収録!

〈あらすじ〉遺伝学者レナ・クランドールとローランド・ノヴァク神父は、クロアチアの洞窟でネアンデルタール人の遺骨らしきものと壮麗な壁画を発見するが、謎の一団の襲撃を受けて洞窟内に閉じ込められる。シグマフォースのグレイ・ピアースとセイチャンによって救出されたものの、遺骨は奪われてしまう。遺骨の謎を探るため、グレイたちはアタナシウス・キルヒャーという十七世紀の神父が残した手がかりを追う。一方、アメリカにいるレナの双子の妹マリアは、調査に訪れたジョー・コワルスキと飼育しているゴリラのバーコとともに、中国人の一団に拉致されてしまう。ネアンデルタール人の遺骨と北京で行なわれている謎の実験の関連は何なのか?

◆歴史的事実から──「イエズス会のレオナルド・ダ・ヴィンチ」
アタナシウス・キルヒャー神父は、「イエズス会のレオナルド・ダ・ヴィンチ」として知られていた。その異名の通り、神父は数多くの分野──医学、地質学、エジプト学──で業績を残しているほか、精巧な機械仕掛けの装置も作っており、その中には磁力で動く時計がある。このルネサンス人とその業績は、デカルトやニュートン、ジュール・ヴェルヌやエドガー・アラン・ポーなど、時代を超えて人々に影響を与えた。スタンフォード大学は磁力で動く時計をはじめとする彼の作品数点を再現しており、ロサンゼルスのジュラ紀技術博物館にはキルヒャー神父の作品を集めた常設展示がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

158
よかった。雰囲気が名作「マギの聖骨」のころに戻った気がする。大好きだったシグマフォースが帰ってきた。このところ、ナノマシンによる地球汚染や量子もつれと地球滅亡とか、路線がはずれてどんどん遠くへ行ってしまった感があったが、素直に原点に帰ってきた気がする。こじんまりしすぎと嫌う向きもありそうだが、absintheにはちょうどよい。2017/07/09

KAZOO

98
1年ごとに翻訳されるシグマ・フォースシリーズの最新刊です。今年はさらに筆者の最初の頃の作品の「暗黒結晶」も翻訳されたので暑い夏も楽しめます。今回は類人猿と人間の先祖などが絡む物語でいつもかなり作者が苦心されているというか、工夫して飽きが来ないようにしてくれています。いつものメンバーがそれぞれ自分の役割を果たしつつ、中国の国家的な権力と対峙することで後半へ。2017/07/19

トムトム

38
ホモ・サピエンス以外の巨大なヒト属が過去に存在していた!?大きい人間、軍用に使えないか?というお話。人間はこの数万年で脳がどんどん小さくなってきている。私は「人間セルフ家畜化」説を信じます。犬・猫・ヤギ・ウシ、その他の動物。家畜化されると脳が小さくなります。人間も自分で考えることを放棄して、ルールを守っていれば生きていけるようにセルフ家畜化したんじゃなかろうか。権力者が民を管理しやすいし。2020/03/27

スー

26
久しぶりのシグマフォースやっぱり面白いのっけから引き込まれました。今回は人類の謎、我々の祖先は脳の大きさに変化がないのに突然に知能が発達して武器や芸術やアクセサリーなどの技術が急激な進歩を遂げた。その鍵は我々のDNAに残るネアンデルタール人とデニソワ人ともうひとつの人種の遺伝子だった?クロアチアの山の洞窟で大きな発見がありアメリカ人を含む調査隊が何者かに襲撃されアメリカの研究所も襲われるシグマはグレイとモンクに別れ調査を開始、このシリーズは冒険もそうですが古代の謎解きも面白いのですよね、後半も楽しみです2019/01/19

Richard Thornburg

25
感想:★★★★  シリーズ第10弾です。  今回は少し本の構成が面白くて、本編の前に『ミッドナイト・ウォッチ』なる短編の前日譚があり、コレがプロローグになっています。  本編ではネアンデルタール人の遺骨から、その進化の過程における交雑種から人類の起源に関して言及するシーンが多々出てきます。  今回Σの面々と対決する組織の明確な目的は今のところ不明ですが、中国絡みなので宗教チックな神の存在云々と言う話ではなさそう。  グレイ&セイチャンがピンチを切り抜けたところで下巻へ。2020/01/25

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