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内容説明
大人気シリーズKZの深層をえぐる、ディープなKZD『KZ Deep File』。古都、長岡京で開かれる旧財閥の懇親会。厳重な警備の中、ナイフを持ち込む少年の目的は!? 二つの蜂の巣、焦げた陶器、誘拐された少女、次々とからむ因縁の糸はどこに続くのか!? 真実を追う少年たちの夢と挫折、友情と葛藤を描く、書き下ろし長編。
目次
序 章
第１章 呪いの都
第２章 ゲノム編集
第３章 我がＫのために
第４章 奇妙な祠
第５章 因縁の糸
第６章 時を超える闇
終 章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
61
傷つきやすいけど格好つけて、不安だけど笑って見せる、彼らの強がりが愛おしい。不幸な生い立ち、出生の秘密、上手くいかない人生を現在進行形で生きている少年たちの不器用な友情が心を癒す。大人が忘れてしまいがちな、誰に対しても臆することなく真っ直ぐに自分の想いをぶつけるということを疑問さえ持たずにサラッとやってのける。そしてそれが人の犯した罪を暴き、人の命を救い、人の運命をも変える…。中学生の上杉、黒木、小塚、小林が飛び入ったのはちょっと危険でパワフルな迷宮。そこに隠された扉を開けて隠された秘密に手を伸ばす！2023/04/01
美葉
46
今まで青い鳥文庫のｋｚシリーズしか読んだことがなかったけど、deepもなかなか面白かった。藤本さん安定の文章力で、とても読みやすかった。上杉くんは相変わらず、中学生とは思えない賢さ。私もそんな風になりたいなぁ。。今度、続編も読みたい。 『君の味わった苦痛は、意味のあるものだよ』2018/12/29
yoshimi
27
大人びた中学生男子たちの物語。突拍子も無い設定もあるけど、大人の女性が頑張って中学生を書いたと思えば読める。そんな風に感じる自分の年齢が嫌になる。藤本さんの作品を初めて読んだのは自分が小学生の頃だもんねー。息子たちが作中の少年たちの年齢を遥かに超えてるのだから、それは仕方ないか、と作品とは全く関係ない感想ですみません（笑）。2019/06/05
cooky
13
なんか・・・スゴいね・・・(笑)もうなんかレベルが高すぎて感想がでてこないんですけど(笑)てか、黒木くん、スゲェ秘密㊙️のっちゃってるけど、大丈夫なん？これ、読者に見せて大丈夫なやつ？この本は、黒木くんファンにオススメ！黒木くんのマル秘㊙️情報がのっちゃってたり、黒木くんがまさかの〇〇しちゃったり！黒木くんファンは絶対に読んだ方がいい本となっております！てか、中盤にでてきた玲奈、めっちゃムカついたんだけど💢上杉くんにたくさん迷惑かけやがって💢2020/12/24
rosetta
11
★★★★★藤本ひとみと言えば西洋歴史小説か恋愛小説のイメージしかなかったが、このKZ'D 等のミステリも書いていたのだった。名門中高一貫校の中学２年生。素数と相対性理論を愛する和典。文武両道の優秀な幼なじみだが、家庭の不幸でろくに中学にも通えない健斗。動植物に詳しく理系一般に強い和彦。爪を隠すデザイナーベイビーの黒木。互いに相手を大切に思う少年時代。老人もかつては切ない子供だった。謎も魅力的だが、傷つきやすく美しい若さが切ない小説だった。それにしてもこいつら中学生とは思えない優秀過ぎ！(笑)2017/08/11
