ちくま文庫<br> たましいの場所

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ちくま文庫
たましいの場所

  • 著者名:早川義夫【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2017/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480430052

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内容説明

18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺り動かす率直で本質的な言葉。文庫用に最終章を追加。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

94
新しく暮らし始めた街で、奇跡的に本の趣味がほとんど一緒という友達ができた。その人から、きっと好きだと思うよと、貸してもらった本。さすがよく分かっている。この本すごく好きだ。著者は60も過ぎて、女々しくて、自分勝手で、よくこんなこと書けるなって思うところもあるけれど、あー、こんなでもいいんだよなあ、ていうかたぶん僕もこんなんだろうなあって思う。目の前のことに一喜一憂して、感動して、感謝して。精いっぱい生きていたい。2015/08/14

まーちゃん

58
お気に入りの若手俳優が、業界の大先輩からプレゼントされたと雑誌のインタビューで紹介していた本。/著者は若い頃、3年くらい歌を歌っていて、その後書店を経営し、20数年後に再び歌い始めたという。ものすごく正直な人で、徹底的に創造者で、表現者だと感じた。言わずにおれない言葉だけ言えばいい、そうせずには居れなくて溢れ出るものだけが本物なのだと、彼はそのことだけを少しずつ表現を変えて言い続けていた。おかげで、ぬるい気持ちで感想を書いちゃいけないような気になり、困ってしまった(苦笑)2016/08/12

かんらんしゃ🎡

53
高校時代、ジャックスの「空っぽの世界」を聞いた。虚脱感・透明感・無我。衝撃だった。面白おかしく遊び、受験に苦しんでいた時に、次元の違う世界を垣間見た気がした。そんな楽曲を作った人だからもっと尖って繊細で独特の感性を持っているかと思ったらいたって普通の人で、普通以上にHが好きなおじさんだった。それでも何十年も生きている人だから、響く言葉はいくつもある。特に後半の「歌は歌の無いところから...」がいい。2019/04/14

Eee

32
正直すぎるという感想をはじめに抱きました。そして、何歳になっても男性なんだなという感想が次に浮かびました。とにかく面白いです。電車の中で、思わず笑ってしまうことがなんどもありますした。また、ほろりとなりそうなこともありました。みなさん、公共の場で読まれることはおすすません笑2017/11/12

ツバメマン★こち亀読破中

27
未読だけど『ぼくは本屋のおやじさん』で著者の名前は知っていました。ミュージシャンから本屋さんになって…またミュージシャンに戻ったんですね!この人いい歳してさ、他人との距離感が上手く掴めなくてウジウジしてさ、何か嫌だな…。ん?「人の嫌な部分が見えてしまうのは、きっと、自分も同じ嫌な部分を持っているからだ。」むぐぐ、う~む…。2017/06/29

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