内容説明
山の香に包まれて独酌を楽しむ青梅の旅。川越では蔵造りの町並みをさまよい三軒はしご。なじみの居酒屋訪問から始まる藤沢の旅では観光スポット・江の島を完全ガイド。軍港・横須賀で近代化の歴史に肌で触れ、山深き高山で日本の美を再発見。一関では算額なるものに目がテン。締めくくりの大津では地酒と鮒寿司の抜群の相性に大感動――居酒屋愛を引っさげて、ぶらり一人旅。シリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
60
太田和彦さんの本は相当数読んでいるが、自他共に認める居酒屋探訪家なので、過去に読んだのは、お酒を中心の本がほとんど。この本ももちろんお酒に関する話題も載っているが、今まで読んだ中でお酒の一番控えめな紀行文だった。だが、それでもとても味わいのある内容で、訪ねている場所も、青梅、川越、高山、一関等、旅情をそそられる場所が揃っていて面白かった。居酒屋があまり表に出ていなくても、いろんな話題が載っていて楽しい。太田さんは博学なので、紀行文として成り立つのだろう。気軽に読める名著。2017/07/12
しょーくん@本棚再編中
36
★★★★★★☆☆☆☆遂にシリーズも最終作。毎度ながら思うのですが、太田さんのような旅をしてみたいですねぇ。 2017/08/25
miwapicco
9
吹奏楽コンクールを鑑賞していたり、琵琶湖周りで飲んでいたり(*´`)大変な親近感。もうシリーズ終わりなのかー、、2017/05/02
Naoko Takemoto
8
7時間に渡る全身麻酔の後の頭の回転というのは、悲しくなるほど鈍くなるもので、推理小説を読もうと頑張るが全く頭に入ってこない・・。(よって暫くは諦める)しかし、居酒屋専門家の太田和彦氏の気軽な旅エッセイはすんなり頭に入ってきたぞ。よし!元気になったらここへ行こう!あそこへ行こう!飲むぞ!ツィー・・・・・・、私、大丈夫だ!日帰りでもいいような町にあえて一泊することの意義。宿泊することで見える町の歴史と素顔がある。あとがきを読むとしみじみ思う。安心して、旅と酒を楽しめる世の中であって欲しいよね。2017/06/06
ronny
3
図書館のお正月イベント「本の福袋」に入っていた一冊。日本各地を旅して周り、その土地の風物、歴史を感じつつ夜は居酒屋などにて酒を呑む。いいですねえ。初めて読みましたが、いきなりシリーズ最終巻かい。でも、最初の旅の目的地がなんとわが地元。知っている場所がいくつも出てきて楽しかったです。その他の町もどれも行ってみたいなと思わずにはいられません。シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。2018/01/15