角川スニーカー文庫<br> スーパーカブ【電子特別版】

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角川スニーカー文庫
スーパーカブ【電子特別版】

  • ISBN:9784041056639

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内容説明

山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことでちょっと冒険をした気分。仄かな変化に満足する小熊だが、同級生の礼子に話しかけられて――「わたしもバイクで通学してるんだ。見る?」一台のスーパーカブが彼女の世界を小さく輝かせる。ひとりぼっちの女の子と世界で最も優れたバイクが紡ぐ、日常と友情。【書き下ろしショートストーリー「セカンドマシン」を収録した、電子特別版】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツン

128
家族がいないという孤独がどれ程深いものか、わからない。ただ、友達は、本当の友達が一人いればいいというのを聞いたことがある。それがスーパーカブなのか、礼子なのか。ものすごくクールな主人公とクールな文章なのに、ワクワクする。続きも読みたくなる。2021/07/18

ひさか

111
カドカワの投稿サイトであるカクヨムのものを2017年5月に角川スニーカー文庫から刊行。ヒロインの名前の小熊は、愛称かなと思いましたが、わからないままです。小熊とカブの関わりが興味深く、面白いです。富士登山に出てくる友人のカブはインジェクション仕様なんだろうなと思います。カブもやがては、電動に代わる日が、来ますが、小熊も乗換えるのでしょうか。続編もあるようで、楽しみです。2017/09/26

takaC

110
バイクを乗り回してた頃(かれこれ30年〜20年前)のことを思い出した。武川の高校ってあそこかな?2018/07/25

スズ

102
親・金・趣味・夢等、ないないだらけだった女子高生の小熊が、ある日気まぐれに買ったカブによって自分の世界が広がっていく少女×バイク物語。私はカブに乗った事はありませんが、免許を取得して車に乗れるようになった時に自転車では気軽に行けないような遠くの場所へも自由に行けるようになって自分の手の届く世界が広がったような感覚を思い出しました。初めてのカブに戸惑いながらも、自分の世界を少しづつ広げてくれるカブに充実感を感じていく小熊の心境の変化も良く、カブに乗った事のない人も楽しめるカブ入門書のような構成も良かったです2021/02/07

カメ吉

92
両親なし、友達なし、お金もなし、趣味もなし。等など無い無い尽くしの女子高生の小熊が出逢った中古で1万円で訳あり?のスーパーカブ。バイク通学を始めて少しずつ変わっていく小熊に興味を持つ同級生が現れる。赤い改造郵政カブに乗る礼子。地味な小熊と対照的な華やかな礼子とカブを通じて少しずつ縮まる関係。高校生のバイク通学など新鮮な感じがするし免許取得は16歳と法律で定めてるのに殆どの高校で認められない矛盾を今更ながら感じる。しかし小熊と礼子のバイクライフと成長が爽やかで本当にハマります。シリーズ物なので継続決定!2021/06/13

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