ちくま学芸文庫<br> 熱学思想の史的展開1 ──熱とエントロピー

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ちくま学芸文庫
熱学思想の史的展開1 ──熱とエントロピー

  • 著者名:山本義隆【著】
  • 価格 ¥1,606(本体¥1,460)
  • 筑摩書房(2017/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480091819

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内容説明

ニュートン力学のあとを受けた18~19世紀は、熱をめぐる世紀となった。なぜ熱だったのか? 本書は、科学者・技術者の実験や論理を丹念に原典から読みとり、思考の核心をえぐり、現代からは見えにくくなった当時の共通認識にまで肉薄する壮大な熱学思想史。迫力ある科学ドキュメントでもある。後世が断ずる「愚かな誤り」が実はいかに精緻であったかがじっくりと語られる。新版ともいえる全面改稿の全3巻。第1巻は、熱の正体をさぐった熱力学前史。化学者ラヴォアジェが熱素説の下で化学の体系化をなしとげ、より解析的に熱を取り扱う道が拓かれるまで。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

59
2008/12/25 セブン&yに注文2008/12/27 届く。2015/9/18〜10/4元駿台生にとってはカリスマ教師である山本義隆大先生の著作。今回は熱力学の哲学的なお話。第1巻は古代からラボアジェまで。浅学で知らなかったが、ロバート・フックがボイルの弟子だったとは!難しいが面白い。続いて2巻へ。2015/10/04

buuupuuu

25
背景となる物質理論の変遷から話が始まるところが面白い。質的なものを排除することによって近代科学は始まったが、ニュートンの「重力」と「エーテル」をきっかけにして、再び性質を担った物質が仮定されるようになっていく。熱さや冷たさの感覚が、温度として計られるようになり、そのことによって説明されるべき事柄が広がっていく。相変化や比熱や断熱変化や燃焼といった事象が、熱物質を仮定することによって説明されるようになるところで1巻は終了。科学者たちの思考過程を再現するような叙述が、予定調和的でないドラマを感じさせる。2025/09/14

sheemer

17
「ボーアとアインシュタインに〜」から山本義隆の科学史本を連続して読んでいる。全体としていうと、ギリシャ時代以前からニュートン力学とさらに100年後の磁力の理論の確立までを「磁力と重力の発見」で読んだが、本書はさらに(大きな流れとしては)その後に発展してくる熱力学を整理していく。第1では機械論的自然観や温度計の発明から始まり、ガッサンディ、ボイル、フック、ニュートン、デザギュリエ、カレン、ブラックらからラヴォアジェにまで至る。スコットランド学派のユニークな立ち位置を知った。物語はまだまだ始まったばかり。2026/06/17

BIN

10
熱学史で、1巻はラボアジェくらいまで。普通に物理を学んでいても触れられることもない熱学の変遷が語られている。マニアックです。今では熱というか温度の大小だが、昔は温かいのと冷たいのが両方存在していたと考えられていたみたい。定性的から定量的な表現に至るまでの長いこと。化学で最初に習うボイルの偉大さがよくわかるところです。熱や火という物質が存在していても不思議ではない。次巻あたりで気体分子運動論登場するかな。2021/10/05

roughfractus02

10
重力なる概念が磁石に由来し、そう呼ばれぬまま議論された科学史を網羅した『磁力と重力の発見』以前、著者は本書で、まだ熱と呼ばれないまま議論されたエーテル(ニュートン)、空気(ヘールズ)、火(ブールハーヴェ)に関する17世紀の仮説と検証を列挙している。これら議論が試行錯誤しながら定量化可能なモデルとして提起するのは、粒子である。本書後半は、18世紀に熱素なる粒子から出発する理論(カレン、ブラック)が、温度と熱量の2概念を導出し、さらに比熱に関する比熱・潜熱と比熱変化という2種のパラダイムに分岐するまでを追う。2019/02/19

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