内容説明
『グーグーだって猫である』待望の続編登場。
喜びと悲しみ、生と死はいつも隣り合わせ――。
今は亡き〈グーグー〉と〈テンミケ〉、そして〈クロ〉。左目の視力を失った〈タマ〉、グーグーのまねをする〈キジタロー〉、二重人格の〈トラ〉、トイレを失敗しない〈ビー〉……個性あふれる猫たちと交流する日々をやさしく(ある時は厳しく)描いた、傑作コミックエッセー。
大島家の猫は、現在、家猫11匹、周りにいる外猫は5匹。新シリーズ、待望の第1巻!
*〈キャットニップ〉とは猫の好きな草の名前。
全30篇収録。
1 タマの日/2 クロ/3 ケア/4 寒さ対策/5 トラ/6 ガスマスク/
7 16年の不思議なできごと/8 2012年6月のビー/9 猫のフード/
10 ふたたび ごはんの風景/11 なっちゃん病院に行く/12 ビーのPTSD/13 みず・ごはん・おしっこ・うんち/14 金針水晶(ルチルクオーツ)/15 ルチル逝く/16 ビーとルチル/17 ヤン君/18 虫歯・口内炎・歯周病/19 ビー16歳の異変/20 おしっこふとん/21 リボン茶とらねこ/22 ウリちゃんの趣味/23 ナイチンゲール/24 ビーの添い寝/25 ノラ猫の冬仕度/26 なっちゃん どうしらいいの/27 グーグーのツメとクロのツメ/
28 お泊りヒゲちゃん/29 虫歯?/30 夜中のトイレ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
75
【にゃんこまつり2022】MOE猫特集を見て大島弓子さんの作品を読みたくなった。グーグーを亡くした直後からの大島家。内猫12匹&のら5匹(日々変動する)に囲まれた毎日は壮絶で、大島さんはもう猫界のマザーテレサのよう。私のようにハンパな猫好きにはとても真似できない。せめても、縁あって一緒に暮らす猫たちには最期までいい家族であり続けたいと思う。今日も元気でいてくれてありがとう。 2022/02/23
ぶんこ
44
グーグーの本が終わってしまい、続いてキャットニップ。グーグーが天に召された後の大島家のニャンコと、時々訪れる野良猫たちの世界。今回は飼い猫たちの病気が多く、読んでいてため息連発。飼い猫だけではなく、野良猫たちの病気や怪我にも果敢に挑んでいました。これには頭が下がります。(私は外で猫にあっても・・さわれない)私と暮らした猫たちは、全て雌猫だったので避妊手術入院以外、通院したことはありません。多頭飼いは病気になりやすいのかなとも思いました。2024/08/11
なるみ(旧Narumi)
31
図書館本。初の大島弓子さん作品拝読でした。タイトルのキャットニップとは、猫が好むとされるハーブの一種とのこと。悲しいエピソードもありますが、最後まで落ち着いた気持ちで読ませてくれた一冊でした。2019/10/30
ぐうぐう
30
『グーグーだって猫である』がそうだったように、続編である『キャットニップ』も(その数が増えたことによってより一層)、猫が主人公の漫画のように一見思える。しかし、やはり主人公は人間なのだと思う。なぜなら猫は語らないからだ。猫が何を想い、感じているかは、あくまで人間の想像である。それが都合のいい解釈であるかもしれない可能性も含め、大島弓子はそのことにとても自覚的だ。猫との出会いや戯れ、あるいは目の前の死と、人間側の想像との隙間を埋める行為。大島弓子がこのシリーズを描き続ける動機は、ただただその一点ではないか。2014/10/18
りちゃあど
27
前作「グーグーだって猫である」の頃からどんどん猫が増えていますが、それは故サバをはじめとした猫たちへの贖罪や悔恨、ご自分が癌で闘病され改めて命の在り方について考えられたからなのかなと勝手ながら思いました。様々な病気やケガについて描いてあるので、猫と暮らす者にとってはとてもためになります。以前に比べればペット保険もだいぶ充実してきましたが、外猫や老猫は適用外になるでしょうから治療費はバカになりませんね。ペットと暮らすにはそれなりの経済力が必要ということもよくわかります。2016/05/28