内容説明
世紀末ロンドンに起きた連続殺人は、ドイルの調査によって思わぬ展開を見せる。ホームズばりの推理を働かせるドイルは、警察すらも振り向かない事件を解決に導くことができるのか? そして現代、ドイルの日記を追うハロルドたちの背後に、何者かの魔の手が忍び寄る。幻の日記の行方は? そしてそこには何が記されているのか? 『イミテーション・ゲーム』で第87回アカデミー脚色賞を受賞した著者が放つ、出色の歴史ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
64
ブラム・ストーカーがワトソン役としてドイルの相棒をつとめるのだが、これが中々良い。交互に構成された現代と過去の物語。変わりゆくロンドンの時代背景と共に物語が進む、過去の物語の方にはとても夢中になりました。しかし本作現代版のように、実際2004年にドイルの失われた執筆物が発見され、その発見者であるシャーロキアンが謎の死をとげるということが現実にも起こっていたことを著者後書で知り、とても興味をそそられました。そして、北原氏の解説にある盛り沢山の未読の小説たち…順繰りに読まねばです!2017/05/12
タッキー
13
上巻に続き現代パートとコナンドイルの活躍する時代のパートを交互に展開しながら、ドイルの日記の一部が失われていた謎がついに解明されました。ホームズをライヘンバッハの滝で殺して以降の空白自体のドイルの活動や心境が描かれた作品でフィクションと分かっていながらも、ドイルは本当にニューゲート監獄に収監されたことがあったのか?ドイルとブラムストーカーは本当に親交があったのか?などなど、いろいろ楽しむことができ、ドイルのホームズ物以外の作品やホームズ物をまた読んで見たくなる作品でした!2018/07/22
鐵太郎
12
コナン・ドイルは詳細な日記をつけていました。これが、どういうわけか一冊だけ空白がある。1900年の記録が数ヶ月分、ない。ここに何があったのか。誰がこの日記を隠したのか。それを発見したと2010年に宣言した著名なシャーロッキアン、アレックス・ケイルはなぜ殺されたのか。章ごとに1900年と2010年の二つの別々アパートに分けて、見事な物語が作られ、驚くべき結論に至ります。なるほど、こりゃあ面白い。あの二人があの先どうなったのかが知りたいけれど、それは想像に任せると言うことでいいのかな。2017/04/15
ちげー
7
フィクションなのに、本当にあった話のように引き込まれました。 とても楽しく時空間の旅をしたみたいでした。 結末は良かったのか悪かったのか… シャーロック・ホームズ好きにはちょっと物足りない内容でしたが、これはこれで楽しめました。 シャーロック・ホームズ博物館行ってみたいです。2026/01/30
J・P・フリーマン
6
最後まで読んだけど、特に盛り上がることもなく終了。現代編は、クライマックスがご都合主義の連続。ハロルドの前に、一度はまいたはずの悪党が唐突に現れて、それをちょっと前に分かれたヒロインが唐突に助けに来るという、安直なもの。過去編も、行き当たりばったり感が強いです。そして、ハロルドは最後にドイルの日記を手にするのですが、それに書かれている内容は、読者が読んできたドイルのストーリーに符合するので、衝撃を受けるのはハロルドだけで、読者とのリアクションに乖離ができてしまいます。2018/01/18




