内容説明
修学旅行中の高校生が1クラス全員、突然異世界に召喚されてしまう。彼らを召喚した《賢者》は、彼らに《ギフト》という能力を与えて冒険を強制し、新たな賢者を生み出そうとしていたが、高遠夜霧と壇ノ浦知千佳は、ギフトを受け取れない《無能力者》として捨て置かれた--
だが、実は夜霧は、元々《即死能力》を持っていて、元の世界では、日本はおろか世界中から監視されていたのだった。
力が正義のファンタジー世界では、力に溺れ、驕ったクラスメイトや、賢者の眷属、はては賢者そのものまでが、夜霧と知千佳を無能力者と侮り、理不尽な要求を突き付け、あるいは命を奪おうとする。そして夜霧は、そのことごとくを、即死能力で葬っていく。
「元の世界に帰る。最悪は俺たち二人だけでもね」
知千佳にはそう言ったが、夜霧は 『最悪と言うなら、彼女だけでも帰せれば』と思っていた……。
これは、無能とされた少年と少女が、あらゆる敵を即死させながら、元の世界に帰るための旅をするお話----
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
27
夜霧の世話係になった朝霧だったが、謎の影に悩みながらも夜霧を普通の子供として扱った。色々と足りない物を地上に求めたりしていたが、親達に現状を報告するために地上に出たら別組織に誘拐されてしまい監禁されてしまった。普段なら興味を持たなかった夜霧だったが、帰ってこない朝霧を迎えに行くと言い出して。彼は外に出てしまった。誰も止められない彼は朝霧を迎えに行って地下の施設に帰って行く。そんな彼は今は異世界に召喚されてしまった。賢者に召喚された研究者はそれを知って賢者達に感謝して喜んでいたが自爆装置が発動して四散する。2024/01/18
しまふくろう
18
続けて購入。表紙も挿絵も良い。 物語は道に迷って剣聖試験に迷い込んでしまった話。結構強引な導入だけれど、強引に受けさせた結果、試験の目的そのものがえらい事になったのには笑った。女神とか魔神がさくさく殺してしまったのは、今後登場させる強敵のハードル上げ過ぎなんじゃあるまいか。2019/11/23
nishiyan
12
王都を目指す夜霧たちだが、道に迷った挙句に剣聖の試練に巻き込まれてしまい…という本巻。夜霧の即死チートの適応範囲の高すぎて、知千佳がツッコみきれない状態になっているのはさすがに(笑)。試練で知り合ったライニールの件と言い、この世界のごった煮感がなんともいえない気もするが、サクッと夜霧が魔神一派など敵を一蹴してしまうのだから設定とは力とはと思ったり。しかし賢者アオイに連れられて再登場した花川のあまりの運の悪さにはさすがに同情してしまった(笑)。次巻はどうなるか。2024/01/15
真白優樹
10
立ち塞がる敵達を即死させる中、剣聖の後継者の試練に巻き込まれる今巻。―――立ち塞がるもの全てを薙ぎ倒し、彼等はまた旅をする。夜霧と知千佳の周りにいる者達は、誰もが主人公であり、彼等は彼等の物語を巻き起こす。が、そんな彼等も夜霧に敵対したばかりに問答無用で殺される、これぞ真の最強、かもしれない。巻き込まれた試練の中でもいつも通りの夜霧と知千佳の二人、今巻は夜霧の縦横無尽であり、全ての敵が文字通りの一撃必殺で沈んでいくのである。向かう王都で待つ敵とは。この先に待つ旅の道程とは一体。 次巻も楽しみである。2017/02/16
スプリント
9
問答無用なチート能力。 キャラクターがどんどん登場しては消えていく。2024/11/25