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内容説明
三密加持による「即身成仏」を説く真言密教。仏教各派にも多大な影響を与える、大乗仏教最高の教えとはなにか。知っておきたい基礎知識はもちろん、空海や高僧たちの生涯、護摩や調伏法といった行法、大日如来や五大明王などの諸尊、高野山・教王護国寺(東寺)・根来寺ほか主要寺院の縁起を丁寧に解説。『光明真言』『般若理趣経』『真言安心和讃』など、日頃読まれる経典も、ふりがな付きの原文と現代語訳で収録する必携入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
77
真言宗の歴史や主な行事、祈祷の種類や方法、宝具の使い方などの解説、主な経典の現代語訳と簡単な解説。いつものお勤めで読む経典の中にはその意味も分からず、何となく読んでいたものもあるが(特に真言の部分)、これからはもっと真剣にお勤め出来そう。真言宗は密教なので加持祈祷の色合いが濃い。そう言えば「太平記」で、尊氏が亡き後醍醐天皇のために寺院建立を夢想国師に頼むと「怨霊鎮めが目的なら天台や真言に頼め」と断る場面があり、密教系はどちらかと言うと貴族の宗派、禅系は一般庶民的な宗派と言われるのが何となくわかる気がした。2019/08/25
aiken
7
2016年の本。真言宗の要点はよくわかったが、経典などは流し読みになってしまった。般若心経しか暗唱できない自分にとっては、他の経典も勉強してみたい。空海にも興味があるので、ここからいろんな本を読んで勉強して仏教の奥の深さを感じてみたいと思った1冊。2023/01/28
ふくとみん
3
真言宗のお坊さんのお経がわかりたくて読んだ。サンスクリット語が残りながら漢文のお経になっていることや様々な宗派があることなどがわかったが、理解したとはいえないのでこの本を第一歩にしていきます。2024/01/18
Kazuo Ebihara
3
わが家の菩提寺は、浦和の宝珠山玉蔵院さん。 平安時代に弘法大師により創建されたと伝わる真言宗豊山派の古刹。 住職が唱えるお経の意味や、仏教、真言宗について知りたく、少しづつ学んでいます。 本書では、 空海と真言宗の関係。 空海の弟子たち。 高野山と東寺との争い。 新義と古義の分裂。 数多い本尊と諸尊。 主要な寺院。 主なお経。 などについて、ふりがな付きで解説していますが、 簡単に理解出来る話ではありません。 先ずは、般若心経の写経から始めようかな。2023/11/01
shiの人
0
ウチがこの宗派らしいということなので、読んでみました。なるほど、歴史もちゃんと解説してあるし、よくわかる。あと、呪文のようなお経(本当に呪文らしい)も確かに護摩焚きで聞いたことある。たまに聞くことですが、仏教(密教?)の考え方って、現代の物理学と親和性高そうな気がしてきます。世の中は空であるということは、すべて情報であるということとか?うーん、まだまだ言葉になりません。仏理学なんていうダジャレでは決して・・・。2017/01/05