内容説明
ちょっと……というか死ぬほどえっちな高校二年生・不二由真(ふじゆうま)は、不慮の死からゾンビとして蘇った。彼を蘇らせたのは、善い屍霊術師(ネクロマンサー)・シロネクロの高峰雪路(たかみねゆきじ)── 彼女は父から受け継いだ秘宝“死者の書(ネクロノミコン)”を悪い屍霊術師・クロネクロに狙われ、由真が巻き込まれ死んでしまったことを教える。そして雪路は、由真を守るために 「一緒に暮らしなさい」 と命じるのだった。 「女の子との共同生活=脱・童貞!!」 と喜ぶ由真だが、「欲望を満たす=即・成仏!!」 と知って悶絶する。 シロネクロの名門・アクセルロッド家の令嬢ソファイアも仲間に加わり、可愛い女の子に囲まれバラ色の日々、のはずが……!? 第17回電撃小説大賞<大賞>受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
23
購入。第17回電撃小説大賞大賞受賞作。参った。FBと続けて大賞が酷すぎる。せめて擬音の使用は控えてほしい。音を文章で表現するのも作家の腕でしょうが。地の文が主人公の一人称だから仕方ないのかもしれないけど、それをしないってのは正直認めがたい。と言いつつ、前半は全然面白くないんだけど、後半シリアス分を増すと以外に面白い。少し悔しい。それでも、全体を通して大賞作とは思えない作品なのは確か。クロネクロのプラトーンさんが美人刑事だったら2巻を買ってもいい。2011/02/25
たこやき
8
正直なところ、設定が活きていない&雑、と感じた。性欲によってこの世にとどまったゾンビ、という割に、主人公が直接的に成就できる展開はなく、また、最終決戦で「ぱんてぃ」とか、その基準も曖昧。脱力系の戦闘とか、先が見える、としても、料理の仕方によって克服できると思うが、本作はそれが感じられなかった。佳作とかならともかく、これが「大賞」というのは、ちょっとつらいと思う。2011/06/11
ひがし
6
ずっと積本だったのをやっと解消。思っていたよりもさくさく読了。今まで読んだことのないレベルの擬音語擬態語の量でした(笑)雪路、瑠衣ちゃんと皆可愛らしく、キャラクターにも好感を持てました。全体的に見て楽しい内容だったのですが、2,3……を読む程残る作品ではなかったような。2014/03/27
1_k
5
Fate風のスプラッタオカルトバトル+エロ妄想。血まみれ臓器まみれになりながらのエロ妄想はたしかに新鮮。これはアイディア勝ち。だが、それ以外の要素はどこかありきたり(というか、箇条書きマジック程度とは言え、Fateと微妙に設定がかぶるような)なので、途中で飽きてくる。文体にはセンスがあり、適度に笑えて技量の高さは伺える。2011/10/08
KUWAGATA
4
主人公が軽薄な上にバカ過ぎて致命的に共感できなかった。これに尽きる。あと、人の生き死にの描写が軽すぎる。死も痛みも、本当に字の配列でしかない。いくらラノベでもこれはひどすぎる。若い世代が読むということを考えると、もう少し編集は考えて欲しかった。絵が内容に全然合ってない。主人公のビジュアルはしょぼいし雪路は全然クールビューティじゃない。作者が適当にその場その場に「らしい」セリフをキャラに吐かせているだけの、軽々しいとしか表現できない内容だった。これで大賞。うーん、まあ評価は人それぞれだけどね…。2013/01/23