内容説明
あれから10日が経った。妖精の存在と特性についてはまだ極秘事項のままで、〈重く留まる十一番目の獣〉(クロワイヤンス)を仕留めたのは、フェオドール四位武官が極秘で預かっていた、最新の試作爆弾であるとされた。
常識を超えた強さで魔力(ヴェネノム)を熾した黄金妖精(レプラカーン)ラキシュはいまだ目覚めず、リンゴはもういない。
――フェオドールは結論した。きっともう始めてしまうべきなのだろう。世界に敵対する、最初で最後の戦いを。
急転直下! 新シリーズ第3弾。
「だからね、わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
47
フェアドールの決意を描いた新章第三弾。世界に敵対する、最初で最後の戦いを始まる話。あぁ、遂に来ちゃったか。目覚めぬラキシュ、いなくなったリンゴ、そしてフェオドールの決意とティアットの心境。それら全てが繋がり絡まりあうことで、回り始めた歯車は、静かにけど確実に舞台を動かしていき、第2部もいよいよ終わりが近づいて来た事を感じさせますね。こんなに優しい人たちが、こんな悲しい運命を背負わないといけないとか本当ツラいから、みんなが幸せなハッピーエンドで締めて欲しい。そう思わずにはいられない内容でした。2016/12/03
よっち
47
事件から10日が経っても妖精についてはまだ極秘事項のままで、ラキシュはいまだ目覚めずリンゴはもういない。そんな状況にフェオドールが世界に敵対する最初で最後の戦いに動き出す第三弾。ずっと目覚めないラキシュやリンゴに思いを馳せるフェオドールの決意と、誰もが思ってもみなかった突然の覚醒。動き出したフェオドールの前に立ちはだかるティアットの複雑な想い。ここに来て舞台と人が揃った感はありましたけど、ここから悲劇でなく良かったなとかやりきったと思えるような結末に繋げられるといいですけどね。そんな続巻を期待したいです。2016/12/01
海亀
36
アニメ化おめでとうございます。4月が楽しみだ。前シリーズも含め泣いている表情の表紙が多い。でもこれを悲劇と評す訳にはいかない。だって、その言葉で括ったら希望が単なる飾り物になってしまうから。何も知らないリィエル、傍観者のアイセア、そしてナイグラート。彼女らの言葉と態度が胸を締め付けた。表は愛、裏は哀。二面性を持つこの世界は何処へ向かっているんだ。おとーさんと呼ばれた二人が重なりあう。行く道は違えども、目指しているとこは一緒だ。堕鬼種の少年は本当はいや、本当に優しいんだ。次の表紙は満面の笑みでありますように2016/12/01
異世界西郷さん
33
この、伏線が伏線を呼ぶ展開。堪りませんな。ラキシュの豹変とフェオドールが仕込んできた策謀の失敗、オデットの企みと、今回は次巻の為の溜めの回といった感じだったように思います。それにしても、フェオドールとティアットの会話が完全にバカップルのそれであったように思うのは私だけでしょうか。彼らには幸せになって欲しいですが……。2017/01/12
ナカショー
32
表紙から漂う悲壮感を裏切らない相変わらずの終末感がすごかったです。ラキシュの目覚めからのフェオドールの逃亡。第二部もそろそろ終わりそうな雰囲気なので次巻がどうなるのかとても楽しみです。2017/03/25
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