- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
岡っ引きの部下、下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁(おいらん)を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は、今や切っても切れない名コンビに!?
ある日、市蔵の住む長屋の井戸底から笄(かんざし)が見つかる。
その持ち主を探すと、やむをえない事情で離縁したある若夫婦につながっていく。彼らの復縁を手助けしようとした市蔵は、ふとしたきっかけで昔、病死した自身の妹を思い出す。その彼のつらい過去を知ったお玉は・・・・・・
希代のストーリーテラー・細野不二彦が描く本格的な江戸エンタメ活劇! 市井の人たちの機微を描きながら、益々、盛り上がりをみせます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
『いちまつ捕物帳』が、石ノ森章太郎の『佐武と市捕物控』をオマージュとしていることはあきらかだが、二作を比較してみると、決定的に『いちまつ捕物帳』には足りないものがある。それは、実験性だ。『佐武と市捕物控』には、前衛的な表現があった。それが、江戸という舞台とのギャップにより、さらに際立つ効果を起こしていた。ただ、そのような実験精神を『いちまつ捕物帳』が踏襲していたら、この作品は多くの読者を獲得できなかっただろう。漫画が読まれない時代に、難解な表現の漫画はさらに敬遠される。残念ながら、そういう時代なのだ。2017/01/20
またおやぢ
6
話の筋は細野不二彦氏らしくて好きではあるのだが、時代モノとしては今ひとつの感が深まるシリーズ第4巻。時代考証後の修正が入るところも好感がもてるのだが、時代考証をしつつきっちり進めたいのなら、事前に調査・確認すればよいと思うのは小生だけなのかしらん?2016/12/25
てつ
5
いい感じでこなれてきた。登場人物のキャラ、関係性、謎解き、いい感じの物語2023/04/13
F4ふぁんとむ
5
時折修正が入るのがよい。2016/10/08
てふてふ
3
細野不二彦短編集2の帯裏によると、このシリーズも6巻で完結と。残念…。2016/12/05