内容説明
八代将軍となった徳川吉宗の登用で御広敷用人となった水城聡四郎。将軍の命を受け、幼くして大奥にいる竹姫の事情を調べるため京へ来ていた。しかし、その背後には伊賀者の影が。はたして聡四郎は無事に江戸へ戻れるのか。そして、二度も許婚を輿入れ前に亡くした竹姫に隠された驚愕の真相とは――。一放流の達人、聡四郎が大奥の闇を斬り裂く痛快シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
99
異例のこととして五代将軍徳川綱吉の養女となり、大奥に居た竹姫を巡る謎を軸に物語が進んでいく。竹姫の婚約相手、会津藩主松平正容の嫡子久千代の早世。さらには結納まで済ませた有栖川宮正仁親王の急死。どうやら上田秀人氏はその謎に読者をあっといわせる仮説を用意しているのではないか。吉宗が竹姫を見初め継室に望むが、大奥はそれを阻もうとする様子。いったい竹姫と大奥にどのような隠されたいきさつがあるのか? 上田氏がどのような空想を持って物語を紡いでくれるのか、楽しみである。2016/07/03
とし
75
御広敷用人大奥記録「化粧の裏」2巻。御広敷用人を任命された惣四郎職務の内容も解らないまま、吉宗より大奥にいる竹姫の事情を調べるため都へ、江戸京都往還で忍びの者との闘いが・・・時間を忘れさせてくれますね。2019/09/16
ジュール リブレ
14
シリーズ2冊目、京都編。確か前のシリーズでも京都に行ってたのだけど、なんか、初訪問みたいな書き方になってて、ちょっと違和感。でも今回は、公家の世界に切り込む感じで、なかなかのお話でした。今シリーズは、1冊完結でなくて、大長編ですね。2015/11/24
ひかつば@呑ん読会堪能中
12
大奥の醜い浅知恵と意地だけの伊賀忍者。どちらもあまりに情けないところが笑える。それに比べて吉宗は切れ者すぎるなぁ。あせって次を探します。 2013/06/09
Aki
9
忍者忍者忍者 忍者ばっかりだった〜 聡四郎は話の筋にはあまり役に立ってなくて、狂言回しにもなってないよね。凄腕剣士の敵キャラが欲しいところだな〜2012/08/16