内容説明
最前線の歴史学者・考古学者が白熱の論議を展開した2015年の記念碑的シンポジウムを完全収録。第2巻は東アジア情勢が日本に騎馬文化をもたらした背景を解明。刺激的な発見と綿密な検証が新たな古代史像を生む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウォーカージョン
3
江上氏の「騎馬民族による征服説」が収録されている。それだけでも読む価値あり。この説は「なんでも韓国起源説」に利用された哀れな学説という認識だったが、中身は全然違った。さて、この本は相変わらず専門的すぎて素人には難しいが、理解できる部分もあった。首長連合としての倭の国々はそれぞれが外国との交流を行っていた。国際情勢の変化によりそれが難しくなり中央集権化がすすむ・・・・。自分には騎馬文化受容の必要性が理解できなかった。いったいなんのために。2017/12/16
遊動する旧石器人
1
2016年9月25日初版。2015年6月28日に開催されたシンポジウム「発見・検証 日本の古代Ⅱ 騎馬文化と前方後円墳の拡がり」を元に書籍化されたもの。本書は江上波夫の「騎馬民族征服王朝説」という日本列島の古墳時代中期に騎馬民族が列島にやってきて王朝を打ち立てたとする有名な学説から70年経過して、その後の考古学的な発見により古墳時代中期のとりわけ騎馬文化との接点について、様々な見解を述べられる。騎馬文化やそれにまつわる日韓交渉のお話が多いが、倭王武に関する物事も述べられる。その接点がやや不明確ではあった。2017/04/17
Book shelf
0
本書の本当のテーマは「騎馬文化」。朝鮮半島や中国に影響を与えた遊牧民の馬を扱う技術と馬具から見て、古代の日本がいかに渡来人の影響を受けたのかを日本と韓国の研究者が議論しています。最新の日本のみならず韓国の考古学的発見から議論された、とても興味深い内容になっています。魅力なのは、日本の国家形成に向けての流れを、日本だけでなく大陸の影響も視野に入れて考えたことだという点で評価されています。本書には江上氏の騎馬民族征服説も収録されています。2016/12/17
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