内容説明
生後2日で両親に捨てられ、施設で育ったザカールにとって、人生最大の目的は憎き両親を破滅させることだった。そしてついに、彼らが築きあげた一大ファッション帝国――〈ハウス・オブ・コロフスキー〉を手中に収める日がやってきた。ところが、思わぬところで計算違いが起こった。新しく秘書となったラヴィニアと出会い、目の覚めるような美貌の陰にひそむ苦悩を知ったとき、会社をつぶす気でいたザカールの心に初めて迷いが生じたのだ。一方ラヴィニアも、冷徹この上ないはずのボスに深い葛藤を見て、まったくなじみのない胸のざわめきを覚えていた。■ロシア系大富豪コロフスキー家に、長男ザカールがついに登場。自ら正体を明かした彼が仕掛ける、復讐劇のシナリオとは……。前作『薬指についた嘘』に続くC・マリネッリの話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
見た目とは違い愛情深いヒロインの設定ですが、新しいボスが来た初日に遅刻して、緊張感もなく呼び出しがかかっても居眠りしてるって、この仕事をクビになれないと真剣に思っているようには感じられなかった。その上、ヒーローが事情を聴いてくれないことに不満を感じる時点で、社会人としての常識が無さすぎ…シリーズ物で、前回からの説明がだらだらと長く、終盤は駆け足過ぎて、ヒーローがいきなり全てのことを方向転換してしまい、ついて行けなかった。何故いきなりここで告白になるの?と不思議だった。詰込み過ぎて収集がつかなくなったのね。2015/06/09
hirara
0
かつて親に捨てられ、復讐に燃えているヒーロー、その目的が達せられようとした時にであったヒロインによって心をひらいてゆく。切実な問題を抱えているヒロインを知るたびに心が揺らいでいくヒーローの「お芝居はやめろ」の言葉に涙ぐんじゃいました。すでに守りたいと感じていることが気持ちを表わしています。最後は恋人たちの気持ちの探り合い?でしょうか。最後の方は急展開で、ついていけなかった、読み込みが足りなかった?どこか読み飛ばしちゃった?2017/07/23
月
0
★★★☆☆ヒロイン嫌いなキャラじゃない。だけど、ヒーローに愛人関係を迫られたのを、振ったのくせにお金欲しさに戻って小切手切られたすぐ後で握りつぶす。なんてワケわからない。この辺りは整理して書き上げてほしかったな。著者!!クライマックスなんだから。2012/11/20
MOMO
0
軽薄な色気過剰なねぇさんという印象しかなかったラヴィニアちゃんに、こんな事情があったとは・・・おまけに彼女がヒロインになるとは思いもしなかったわ!もっとも、しょっぱなから遅刻はするは、就業中に寝こけるわで、あんまり良い印象は持てなかったけどさ・・・だって、いっくら夜眠れなかったからって、会社でグースカ寝れるんだったら、結局はその程度の悩みでしかないってぇことでしょ?2012/03/22
砂月周
0
関連作ものはある程度短い期間で刊行してくれると嬉しいな、と思ったのが第一感想。妹の養育権を取得したいヒロインと、36年分の憎しみを溜め込んだヒーロー。ヒロインの置かれた状況が自身の過去と重なる事から援助しようと持ちかけるも、あっさりと断るヒロイン。妹と一緒に暮らしたいんだよね?と思わず自問自答。一緒に暮らしたいと思う割に、そこまで我武者羅になれないのかなぁと思うと、ちょっと感情移入できませんでした。長年の拘りを捨て、家族を許そうと各々の家をこっそり見ていたヒーローがなんか良かったです(笑)2012/03/08
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