内容説明
名家の華麗な滅びを描いた長篇『剣と花』、年下の男との4日間だけの逢瀬を描く『辻が花』。後日、映画化された両作品を収録。
巨万の富と栄光に包まれた石津屋敷の人々。当主・武一郎が期待するのは、一人孤独を剣に託し、無頼な生活を送る三男文一郎だった。武一郎の死後、文三郎は異母妹・千代子とともに石津家を取り仕切っていくことになるが、文三郎は千代子の中に暗い火を見てしまう…。名家の華麗な滅びを描いた『剣と花』は、文三郎を渡哲也が演じ映画化(昭和47年4月松竹)された。『辻が花』は、33歳の夕子に一途に憧れる25歳の純粋な青年・四郎との、わずか4日間の逢瀬の旅と別れを描いた大人向けのメルヘン。こちらは夕子を岩下志麻が演じ映画化(昭和47年3月松竹)されている。その他、ユーモラスな作品『銀婚式』を収録。
付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 十一」など関連エッセイ2作を収録。「特別資料」(11)では映画化された『剣と花』『辻が花』のポスター、台本等を紹介。「写真で辿る立原作品の世界」(7)では、『剣と花』の舞台となる鎌倉山周辺エリアを孫・立原継望氏撮影の写真で辿っていく。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
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