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内容説明
弘法大師はなぜ修行の場として四国を選んだのか。山岳宗教以前にあった古代海洋宗教の霊場、海と陸の境を行き、岬で火を焚いた遍路修行。その本来の意味や歴史を明らかにし、古代日本人の宗教の原点に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
21
宮田珠己著「だいたい四国八十八ヶ所」に引用されていた本で、四国遍路に関するガイドブックとして興味深く読み進めた。宮田氏がこんな真面目な本を参考に、あんな緩いエッセイを上梓したギャップが改めて面白い。閑話休題。著者は、四国遍路は海洋信仰から端を発したもので、奥の院に参ってこそ、その真価が理解できると書いている。確かにその説は首肯できて、岩場・鎖場を歩くのも楽しそうだ。その反面、スタンプラリー的に楽しむ遍路もアリなのだという思いも捨てられない。自分だったら、車遍路で御朱印も頂かなかったりしてしまうかも……2014/05/08
秋乃みかく
3
★★★★☆ 四国遍路とは何なのか。八十八ヵ所をまわって(車でだけど)改めて考えてみたくて読んでみた。遍路(辺路)が海のかなたの常世や神を信仰していた古代日本の「海洋宗教」からきているという説にとてもビックリ!山の中のお寺が多かった印象があるので四国遍路の札所は海となんらか関係を持っているだなんてまったく考えもつかなかったです。うん、思いっきり目からウロコが落ちた感じ( ゜o゜)でもとても新鮮な気分(^^)そんな気分のまま下巻へgo!2015/06/22
土橋俊寛
1
講義録の形式で四国八十八ヶ所の縁起や四国遍路を解説しているのだが、話の流れが変わっている。総論のあと室戸岬、石鎚山、足摺岬と来て、44番からお寺を紹介する(上巻は86番まで)。これは「弘法大師が確実に土佐を回っているから」で、足摺岬にある金剛福寺から石鎚山を目指す経路上に44番大宝寺、45番岩屋寺がある。実際に歩き遍路を経験した身からは、おやと思うが、お大師様は色んな道をあちこちへと歩いたわけだ。それにしても「集印するのが目的であるかのごとく八十八か所を回るのは、いかがなものか」という一文は耳が痛い。2023/08/08
きむら
1
二ヶ月間の歩き遍路を終えた後に拝読。遍路は弘法大師以前、辺路修行がルーツとか、各霊場は海の見える奥の院が発祥とか、非常に納得できる、目からうろこが落ちる点が多かった。また遍路に出る事があったら、今度は奥の院までしっかり周ってみたいと思う。2011/07/15
Junko Yamamoto
0
ガイドブックではない。奥の院まで解説があり、四国遍路の原点が見えた。2020/09/13
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