内容説明
検察、宇宙、陰謀――真山仁の真骨頂!
日本が誇る宇宙開発技術をアメリカに売り渡す「売国奴」は誰だ!?
検察官・冨永と若き研究者・八反田遙。陰謀渦巻く骨太社会小説。
テレビ東京系ドラマスペシャル
『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(出演 玉木宏 仲代達矢ほか)原作。
気鋭の特捜検事、冨永真一。
宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。
ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。
そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。
正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?
雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!
真山仁の超弩級謀略小説。
解説・関口苑生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
134
やはり真山さんは元新聞記者であることがよくわかります。特捜検事の役割や宇宙産業についてもかなり踏み込んでおられます。今回は、戦後の日本の産業を宇宙開発がらみにもっていこうとする元通産相の官僚やアメリカにそれを売り渡そうとする政治家などが出てきます。ここでは主人公は特捜本部に移動になった検事の活躍が目立ちます。最初の方もその検事によってある事件が解決することが中心となっています。楽しめました。2024/05/06
あすなろ
103
イヤ、時々真山氏の作品を読みますが面白い。スケールがまたこの作品は違う。戦後の我が国と米との間に介在する売国奴ですか。皆、少し機転が利く者は実は米とかの策略ではないかと疑うこと多い我が国の戦後から現代の数々の出来事。それを宇宙を1つの主テーマにここまでストーリーとして纏め上げて読者を楽しませるのが真山氏の真骨頂。その膂力にスゴイなと素直に敬服します。解説によると高2の時に読まれた白い巨塔が物書きとしての進路を決定的にしたとか。ナルホド、確かにそういう系譜が判ります。2018/12/30
アッシュ姉
86
刺激的なタイトル。日本が誇る技術を他国に売り渡す「売国奴」は誰だ。真山さんが描くと、さもありなんと震撼させられる。戦争が終わっても争いは続く。世界平和は夢のまた夢なのだろうか。読友さんの感想にもあったが、終盤が駆け足で充足感は得られない。遙目線をカットして、冨永目線だけに絞った方が入り込めたように思う。2017/12/11
速読おやじ
50
真山仁の小説は経済モノより、政治・謀略モノの方が面白いんじゃないかと思った。ミステリー色もあるし、ストーリーが抜群に面白い。ロケットについての記述は専門的な説明があったものの分かりやすく、興味が沸いた。「売国奴」が本当に日本の政治の中心にいるのではないかと、リアルに感じさせてくれた。「正義」を貫く富永検事はカッコよかった。2022/11/26
鍵ちゃん
46
気鋭の特捜検事、富永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。正義を貫こうとする者を襲う運命とは。富永と遥の話が最後になって繋がってほっとした。特捜検事の大変さがよく分かったが、政治家の方はどうなったか不明なところが残る。2025/01/11
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