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内容説明
跳梁跋扈の戦国の世。
女ながらに元服した景虎は、初陣を華々しく勝利で飾り、武人としての頭角を現す。
しかしそれは皮肉にも、当主である兄・晴景の評判を相対的に下げることとなった。
亡き父・為景の代からの家臣である黒田秀忠は、晴景を見限り謀反を起こす。
景虎は、黒田を制圧すべく挙兵するが……!?
少しずつ狂い始める運命の歯車。
優しい兄と強い妹。互いを想い合うふたりの美しい絆が、戦国の世では、悲劇の種となる――
東村アキコが描く本気の大河ロマン。女・上杉謙信一代記、第3集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
138
景虎の兄である長尾家当主の晴景は病弱だった。晴景を見限り譜代の国人が叛旗を翻す。兄の為に討伐する景虎。兄の為に景虎が活躍するほど、皮肉な事に晴景を廃し景虎を擁立しようとする機運が高まる。戦国の世の常とは言え、兄妹の骨肉の争いが始まろうとしている。新たに鬼小島弥太郎が登場。東村アキコさんの描く景虎が眼に力があり美しい。病床にある母の為に姫武将から、姫へと戻った虎のページは眼を奪われる。やはり姫武将へ戻る景虎。次巻の発売は来春。これからの景虎の成長、まだ現れぬ北条氏康等期待は高まるばかり。発売が楽しみな作品。2016/09/13
まろんぱぱ♪
55
病弱な晴景の気質、合戦よりも芸事を好み、武将としての器量に欠ける、上杉の諸将は彼の命令に従わない、重用していた黒田秀忠が反旗を翻す。兄の想いに応え、黒田を赦すトラ。し化していて人の想いはすれ違う、黒田の思いと虎の覚悟の気持ちのズレが痛々しい。小島弥太郎なる男が、虎のもとに参じる。次巻で晴景との戦う運命に翻弄される虎。女性の謙信の生きざま格好よすぎます。2016/09/16
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
54
上杉謙信女性説漫画3巻。2巻を読んでから随分間が空いたので興味が失せてしまっていたのだが、先日、乃至政彦の『上杉謙信の夢と野望』(ワニ文庫)という良い評伝を読んだお蔭で興味が再燃。この名著の文庫化もこの漫画の人気ありきなのだろうが。優しく病弱な兄・晴景を支える武闘派の虎姫(景虎)。家臣黒田の反乱を鎮圧。そしてナイスキャラクター鬼小島弥太郎登場。実在の怪しい人物だが、いないと淋しい。昔読んだ海音寺潮五郎の『天と地と』でも良いコメディリリーフだった事を思い出す。虎姫当主待望論が生まれ家族の危機。そして母の死。2017/03/16
まるる
44
弥太郎いいなぁ。可愛いわ。漫勉を観た時、着物の柄まで手描きなんだ!って驚いたんだけど、なるほど、この時代の着物の柄に適したトーンがないからなのね。そういうところにこだわる東村さん好きだわ。それ故に、病床の母に見せる為に着た、晴れ着の美しさがより一層引き立つんだな。2016/11/21
流言
36
『みんな丸太は持ったか!?』やはり戦国の花は英雄豪傑の活躍。単身で戦況を左右する力強さが読者を魅了する。そんでもって、甘酒で3キロは太り過ぎだと思いまーす。何百リットル飲んだんじゃ。クジラかよ。2016/10/17