内容説明
天才美少女陰陽師、『神童』大連寺鈴鹿が禁忌に手を染めた悲しい理由。陰陽塾の食えない講師・大友陣、かつて『黒子』と呼ばれていた呪捜官時代の一大事件。国家一級陰陽師たちの語られなかった日々を綴る短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
52
陰陽道学園物語の短編集第四弾。十二神将たちのエピソードが描かれた話。今回はあとがきでもあった通り、短編集というよりも外伝と呼ぶべき1冊ですね。BDの特典小説なだけあって鈴鹿と大友の話は読み応え十分で大変楽しませてもらいました。特に本編で少しだけ語られていた大友vs道萬とか本編にも勝るとも劣らない迫力と緊迫感で、読んでて鳥肌モノですわ。いやはや、この戦いは伝説レベルやね。ファンなら大満足な1冊でした。もう本編前のテンション上げは今回で十分過ぎるので、早く本編の続きを読ませて貰いたい。2016/08/20
Yobata
43
史上最年少で十二神将になった「神童」大連寺鈴鹿,そして「神扇」天海の懐刀である「黒子」大友陣と、呪術界の頂点に立つ陰陽師12人である「十二神将」達の物語外伝。円盤特典として「神童」鈴鹿と「黒子」陣の中編に加え、他の10人の掌編の短編集。円盤特典ということもあるけど、やはり鈴鹿と陣の話は濃厚だったね。鈴鹿は十二神将になってから泰山府君祭を行うまで,陣は芦屋道満との初遭遇の話。鈴鹿の話は、まだ兄の為に命をためらわない刹那的に生きていた頃で、その薄氷を踏むような生き方は、天海が心配していたように→2016/08/20
水無月冬弥
37
#ラノベ 名脇役というか影の主役ともいうべき十二神将の短編集、黒子と神童の話は量も質も読みごたえばっちりでしたが、他の短編はさすがに量が少ないと思いました。もうちょっと読みたかった……2016/09/14
わたー
21
★★★★★短編集ではなく本編を読みたいという気持ちを抑えつつ読了。それでも、面白いのだから始末に悪い。内容は、BD特典の中編2編と書き下ろしの掌編を合わせた、1冊まるごと十二神将に焦点を当てたもの。掌編では、せっかく濃い面子を取り上げているので、どうせならもっと長い話にしてほしかった。反面、中編では、兄を蘇らせるために刹那的に生きる鈴鹿と、法師との初めての術比べをする大友の姿が描かれているため、読みごたえがあった。特に大友のエピソードがいい。次巻は本編を読めることを期待したい。2016/08/21
mt.gucti
20
待つのに耐えきれなくて、買っちゃったんですよ。限定版。だから中編二つとも既読。それでも十人分の掌編読むために買ったよ(´・ω・`)。時系列を確認しながら読み返すのが良かったです。復習、復習。2016/08/29