講談社青い鳥文庫 若草物語３ ジョーの魔法

著者名：オルコット，Ｌ．Ｍ．【著】/谷口由美子【訳】/藤田香【絵】

講談社（2016/08発売）

• ISBN：9784062851855

内容説明

メグの結婚から10年。ジョーとベア先生の夢がかない、家庭や愛にめぐまれない少年たちのための学校、プラムフィールド学園ができました。思いきりまくら投げができたり、自分だけの畑がもてたり、ミニキッチンで本格的な料理を作ったり。ジョーがかける“魔法”で、プラムフィールドには、笑い声がたえません。子どもたちが暮らす「家（ホーム）」に、さあ、今日はなにが起こるでしょうか？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[みつばちい]

結婚したジョーとベア先生が開いた学校が舞台。いたずらや盗み、火遊びなどしても子ども達への信頼をなくさない大人たちが素敵。いろんな遊びと自分の畑、さまざまな動物の飼育が羨ましい。

2020/05/07

[カタコッタ]

物語の舞台はマーチ家の4姉妹の話からジョーとベア先生の学校とその子供達の話にかわる。愛が有る教育は、子供の感性を豊かにすると、素直に感じられる。昔のお話の世界でこんな事はあり得ないとは、決して言い切れない。いくつもの些細な出来事に誰もが共感する事だろう。さすが名作、読んで良かったと思います。

2020/03/21

[ゆぽんぬ]

わたしは、そんな野心はもっていないわ。ただ、みんなが正直な人間になってほしいと願うだけ。

2022/08/17

[ツカモトカネユキ]

前巻末で、主人公のジョーの結婚、出産が足早に語られてから、学園設立後から話が始まります。150年前の私設学園は、非常に進歩的で現在でも理想的な形態であることがうかがえます。子供たちは、5歳から16歳まで多人数で、巻頭の人物紹介を見ながら読み進めます。この物語のスタートであった四姉妹の話を少し引きずりつつ、ジョーを中心とした、学園の子供たちの成長譚が進みます。話のひとつひとつが、よい感じにつながり次への期待を持たせたまま最終巻に続きます。有名な第１巻だけでなく、ぜひとも全巻を読み通してもらいたいものです。

2019/03/29

[なめこ]

３巻になって、主役はジョーの子供たちへと世代交代しました。登場人物がいっきに増えたので、最初はだれがだれだかわかりませんでした。いろいろあったけど、みんな良い子に育ってます。ジョーは子供たちを「ただ愛しただけ」と言っていますが、それが大変なんですよね。

2011/11/20