ファミ通文庫 偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚

著者名：竹岡葉月【著者】/ともぞ【イラスト】

KADOKAWA（2016/08発売）

• ISBN：9784047342163

内容説明

大波乱の創立祭が終わり、ついに待ちに待った長期休暇。この機会に、自分を召喚した人物に接触しようと意気込むケータに告げられたのは、成績不良者の退校宣告！　そんなケータを救うべく、つきっきりの特訓を申し出るライラ。一方イリスは、『白の腕』にスカウトされ、学院を離れる決意を固めていた。それぞれの進路に揺れる中、首都・水晶府に集まるケータたち。皇帝、光の勇者、白の腕、四天王――彼らが一堂に会したその時、想像もしない驚愕の真実、そして彼女の秘められた想いが明らかになる――！　出直し異世界転戦記、最終巻!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

魔王軍の元帥だった男が、召喚術師の卵として学園生活を送る物語の最終巻。世界の謎や、魔王の現在などが明かされる話。かなり駆け足気味な感じでしたが、綺麗に終わったのは何よりですね。世界の謎や、ケータと魔王の関係、そしてケータを巡る恋模様と、このページ数でこれだけの事をきっちり消化した作者さんの力量は流石。まぁ、恋模様に関してはようやくスタートに立った感じでしたけどね。あとミケや四天王陣の活躍をもっと見たかったのも心残り。別れを経た先に待つ未来は何なのか。彼らの今後に思いを馳せながら、次回作を待つことにします。

2016/07/30

[よっち]

波乱の創立祭が終わりついに待ちに待った長期休暇。イリスは『白の腕』にスカウトされて学院を離れる決意を固め、成績不良のために退校の危機に陥ったケータに、ライラがつきっきりの特訓を申し出る第三弾。それぞれの進路に揺れる中、首都・水晶府に集まるケータたち。その水晶府で行われる人類と魔王軍の和平交渉と、その過程で明らかになってゆく想像もしなかったケータ異世界召喚の真実。何とも切ない顛末でしたけど、それでも避けられない結末にきちんと向き合って、前に進む未来を感じた物語はなかなか悪くない読後感でした。次回作にも期待。

2016/07/28

[ナカショー]

駆け足気味におわってケータ争奪戦はブードゥーが美味しいところかっさらっていった感じはしたけど、伏線は回収してたので、終わり方は良かったです。次回作も楽しみです。

2017/04/21

[まるぼろ]

もう少し長く続いて欲しかった気もしますが、完結巻です。長期休暇に入りそれぞれの思惑を抱えたまま首都の水晶府に赴くものの、語られた召喚がもたらす物の真実を知ったケータが起こした行動は…と言うお話。最初に言った通りもうちょっと余裕を持ってこの完結を読みたかったと言うのはありますが、予定調和な刊行だったと言う事で何よりです。ライラやイリス達の事は兎も角、ルクスやアイザックがお咎め無しと言うのはモヤッとしますが、まぁ先が明るそうな終わり方だったんで良かったかな、と思えました。次回作にも期待です。

2016/08/24

[しぇん]

KindleUnlimitedで。打切りで急遽まとめたのか、予定通りなのかわかりませんが完結、召喚や魔王の秘密など全部明かされたのでうまくまとめてはいたな、と。猫が人化してた必要が殆ど無かった気もしましたが。やることやった感ある犯人達が罰受けてないのはちょっとて、感じの読了感でした

2023/02/01