メディアワークス文庫<br> おかえりの神様

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メディアワークス文庫
おかえりの神様

  • 著者名:鈴森丹子【著者】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • KADOKAWA(2016/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048921893

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内容説明

就職を機にひとりぼっちで上京した神谷千尋だが、その心は今にも折れそうだった。些細な不幸が積もり積もって、色々なことが空回り。誰かに相談したくても、今は深夜。周りを見回しても知り合いどころか人っこひとりもいない。……でも狸ならいた。寂しさのあまり連れ帰ってしまったその狸、なんと人の言葉を喋りだし、おまけに自分は神様だと言い出して……?? 『お嬢、いかがした? 何事かとそれがしに聞いて欲しそうな顔でござるな』 こうして一日の出来事を神様に聞かせる日課が誕生した。“なんでも話せる相手がいる”、その温かさをあなたにお届けいたします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なお

145
★★★★☆ 以外と面白い。特に狸が好きでした。なんとなくの一言が笑える。マヨネーズ咥えてる狸ってどうなんだ?銭湯行きたくなってきた。2016/09/19

寂しがり屋の狼さん

115
表紙と挿絵が可愛いくて💕読友さんが読んでいたので手に取った本です。ただ、”そばにいてくれる”、”なんでも話せる相手がいる”それがどんなに幸せなことなのか、小さくてちょっと変り者の可愛い神様(狸と川獺さん)が教えてくれた。ほっこりと優しい物語。2019/03/31

mocha

109
中3女子のおすすめで読んだ。山の神と川の神が狸とビーバーの姿になって、縁結びをしてくれるお話。あまりに可愛くて挫折しそうになったけど、読後感はほっこり。軽い少女漫画のような印象。2017/02/11

おかむー

106
表紙イラストの陽だまり感に釣られたのが8割。読んでみると期待ほどにはヌクモリティ満載ではなかったかな。『もうすこしです』。山の神=狸、川の神=ビーバーが四人の男女の縁をとりもつ。狸やビーバーが箸を使ってごはんを食べたり、ビールとチョコレートで晩酌したりととぼけたやりとりも含めてコミカルなところは好感触なのだけれど、最後には物事が前進するとはいえ神様に語る内容の多くがグチや後悔でちょっぴり煮え切らない。きっちりとは決着しない各章のお話が、終章でうまいことまとまる結末で差し引きトントンかな。2016/08/07

とろこ

86
ほんわかメルヘン。不運が重なった24歳の誕生日。泣きそうになりつつアパートへ帰る途中、千尋は1匹の狸を拾い、連れ帰った。すると狸は、侍言葉で自分は山の神様だと語り始め…。その一方、千尋の会社の先輩である鳥居の元には、花魁言葉を話す、ビーバーの姿をした川の神様が現れる。どちらの神様も、特別なことをする訳ではなく、登場人物の気持ちを聞いてくれるだけ。でも、本心を飾らずに言える存在は大きい。4人の主要登場人物の恋の行方も気になるところ。ささくれだった心を和らげてくれるような、可愛らしくて、優しい物語だった。2017/03/05

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