内容説明
時は戦国。甲斐の武田が大軍を引き連れて志賀城を攻めた。狙いは、九尾の狐の怨念が宿った殺生石。志賀城の姫・咲弥は、殺生石を守るために城を抜け出すが、山賊に襲われて、谷底に転落してしまう。そんな彼女を助けたのが、山奥に住む一吾という少年だった。妖魔の追手が迫る中、ついに闘いの火蓋が切られる――王道エンタメ、開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もも
46
久々の神永さんで時代物。九尾の狐の怨念を宿した殺生石をめぐる物語。殺生石を宿した姫の咲弥と鍛冶屋の養い子である一吾の出会い。追手から逃げる咲弥を守ろうとする一吾。まさに王道な展開でした。そして相変わらず読みやすいこと!好きな戦国時代の話だからするすると読めました。咲弥と一吾の交流が微笑ましい。無名は何か事情を抱えてそうですな…。何故、咲弥が殺生石を持って生まれたのか気になるところではありますが…。そのうちに明かされるかな?続編があるようなので、良かったです。2016/09/18
ゆき
28
九尾の狐の怨念を宿した殺生石をめぐる物語。時代小説なので読みにくいかなと思ってたけどスラスラ読めました。2018/01/06
tom
21
単純明快な設定で素晴らしく読みやすい(改行も多いし)。が、それだけ…。捻くれた私にはちと物足りない。「逃げろ!」「嫌だ!」の応酬が多いのとか、一吾のザ・主人公感(好きじゃない…)。イラストなければ矢吉が一番好み。繁正も大変気になるけど、思い入れない方がいいんだろうなぁ…。2017/01/08
鏡也
16
胸に殺生石を宿して生まれた、咲弥。彼女は殺生石を巡った争いで戦乱の世に巻き込まれてゆく。そんな彼女と出会った一吾は、咲弥と共に殺生石を破壊する為に旅に出ることになる。続きがすごく気になる!2016/09/28
Yuna Ioki☆
13
1999-219-42 殺生伝シリーズ第1弾、2回目。神永作品は相変わらず展開か早くてサクサク読みやすい。時代劇風だけど妖魔呪術などがメインのファンタジー。殺生石を持った咲弥さんを守る男性陣に質問したいが、死にそうになると近くに居る他者の命を吸いとる機能ある人を守るってどうなんですかね?遅効性の毒を盛られない限り被害者が加害者の命を奪っちゃうんですけどw2021/09/27