内容説明
仕事をとるか、結婚生活をとるか。それがつらい別れの理由だった。■うららかな春の日差しにあふれるハイドパークを、アニーはボーイフレンドのジョンと散歩していた。突然、ジョンがアニーの手をとり、指をからませた。彼はプロポーズの言葉を口にするだろう。アニーは直感した。だめよ、わたしにはまだ心の準備ができていない……。そのとき、アニーの携帯電話が鳴った。新聞の編集者からだった。ジャーナリストとして働く彼女にとって大きな仕事が入ったという。ニースに飛び、実業界の大物とのインタビュー記事をまとめること。相手はコンピュータ・ネットワークの帝王と呼ばれ、マスコミ嫌いで知られるジョヴァンニ・カーライルだった。彼の名前にアニーは激しく心を揺さぶられる。少女の日に出会い、かつて深く愛しあったが、別れてしまった人。その彼が、アニーをわざわざ指名してきたという。なぜなの……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
短編にしては描いている歳月が長くて、ここまで兄妹のように付き合ってきて、いざ恋人になったら、全く理解し合えなかったっていうのも、幼さだけでは片付けられなかったような。印象としては、ヒーローが10歳年上ということで、勝手に大人の采配をして、ヒロインにキチンと相談しなかったのが一番の問題だと思った。ヒロインに捨てられたと恨みつらみを言うけれど、少女のヒロインに理解できるように話して、納得させて、期間を置くぐらいしても良かったのでは?結婚すぐに故郷に帰る、あなた仕事辞める…っていくら20年ほど前の作品でも酷い2017/08/09
きき
1
最近ハズレばっかりでハーレー卒業しようかと思ってたら久々に満足出来る作品に出会えた。出会ってから友情が芽生え、やがて愛情へとかわり、互いの生き方への考え方の違いから別れたあと消えることの無かったお互いへの愛と向き合う二人。ヒロインが大人になるまで丁寧に進んでいくのでもどかしく感じることもあるけど読後はアッタカイ気持になって幸せになれます。2015/10/14
romaco
1
★★★ インタビューの仕事で、5年前に別れたコンピュータ界の帝王ヒーローの元を訪れる事になったヒロイン 再会してから云々みたいな話かと思いきや、ヒロイン9歳ヒーロー19歳で出会ってから10年間の二人の歩みがほとんどメインのお話で、それはそれで中々面白かった ヒーローが最後の方に放つヒロインへの台詞が印象的 2013/04/12
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