内容説明
日本が、満州事変から日中戦争、太平洋戦争、そして敗戦へと向かうなか、新聞はなぜ戦争を止められなかったのか。なぜ逆に、戦争協力の深みに入っていったのか――。朝日新聞が自身の「暗部」を、元記者や関係者への聞き取りをはじめ、国内外の総力取材によって検証、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞した多角的ノンフィクション。当時の紙面や貴重な戦争写真資料もふんだんに掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しびぞう
1
申し訳ないが、上下巻とも目がすべるだけだった。2018/02/22
可兒
1
朝日新聞自体がこういう本を出したことは尊敬すべきだと思う。しかし豊富な資料を使った自己批判やこれからの朝日新聞について建設的な建言を行うといったような、当初予期していた展開ではなかった。反省も特には見当たらず、ただただ自己弁護しているように思うのは、私の朝日新聞への見方にバイアスがかかっているからだろうか2016/05/25
Masaki Maruyama
0
本編はよかったけど、「テーマで見る昭和」は自慢話連発で少々辟易。2016/06/12
Kaori Kurusu
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「なぜ新聞は戦争を止められず,逆に戦争協力の深みにはまっていったのか」 朝日新聞「新聞と戦争」取材班が長期連載をし,その記事をまとめた本。日本の新 聞の報道姿勢、戦争協力の実態,記者の意識などを、当時の時代背景とともに検証し,新聞の戦争責任をあらためて問う内容。 しかし、この問題は過去のものではない。集団的自衛権、特定秘密保護法など、 私たち日本社会にも、戦争が再び近づきつつあるとも言える状況である。 大学院の授業にて、私が担当したテーマは「新聞経営と軍と戦争はどうつながっ ていたか」。知れば知るほど2014/07/01
s2013253
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(A)新聞と戦争後編。ジャーナリズムと戦争が終わった話でないことが,アンドルー・ゴードン氏によって言及されている。新聞と戦争の関係はもちろん,市民が情報を読み解く意味でも重要ではないだろうか。2013/09/17