内容説明
日本が、満州事変から日中戦争、太平洋戦争、そして敗戦へと向かうなか、新聞はなぜ戦争を止められなかったのか。なぜ逆に、戦争協力の深みに入っていったのか――。朝日新聞が自身の「暗部」を、元記者や関係者への聞き取りをはじめ、国内外の総力取材によって検証、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞した多角的ノンフィクション。当時の紙面や貴重な戦争写真資料もふんだんに掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
1
朝日新聞が戦争を肯定し煽っていった経緯をつづったものらしい。客観的に見ようとしているからかもしれないが、自分たちがそういうことをしたという事実に対する総括や評価は見られないように思う2016/05/25
Masaki Maruyama
0
記述は概ね公平な印象。教科書の記述では、張作霖爆殺事件なんて起きた直後から怪しまれていたように思っていたけど、実際はじわじわと疑念が濃くなっていったこと(田中内閣総辞職は事件の1年後だった)など、新聞を素材にしていればこそ、当時の出来事にまつわる「時の経過」がよくわかる。2016/05/29
mokutan
0
朝日の論調が変わったら気をつけろ。こんな風に新聞を見ている人が、昔からいたんだなぁと。逆に今こんな見方をできる人は減ってきているのではと思ってしまう。 2015/12/12
s2013253
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(A-)新聞が戦前戦中にどんなことをやってきたのか,何故戦争に協力したのかを様々な取材で振り返ろうとしている。権力を監視する役割を与えられたジャーナリズムがどうあるべきか,その問いは今も続いている。2013/09/16
かくれんぼ
0
反省は大事だ。今度はそうならないように願っている。どうしますかね、尖閣や竹島は…2012/09/29