内容説明
身体に現れる花形の痣と、「星読の力」と呼ばれる予知能力を持つ女王が国を治める黎明国。スウェンとルシェの姉妹は女王の資質を持つが故に陰謀で家族を失う。姉妹は民のため、殺された家族のため再起を誓うが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
41
うーん、世界観が説明口調になってしまっているし、登場人物も誰が誰やらという感じで、インパクトが足りないと感じた。2016/08/10
ぐっち
26
古代日本をほうふつとさせる国でのファンタジー。短い話なのにそれぞれのキャラの視点が入ってちょっと読みにくかったです。ヒロイン姉妹に譲り合われるヒーロー(笑)。「夜に訪う」のところが個人的には盛り上がったのに案外あっさりだった。ヒロインはルシェに、商人はエルダに絞った方が読みやすかったかも?2016/10/15
徳浄さん
24
ぶらっと本屋さんに立ち寄って面白そうと思って買った本。古代の邪馬台国のような国。花のような痣と予知夢の能力のある巫女女王が代々治めるが、その歴史の中での政争が悲劇を生む。しっかりとした筋立てで主人公たちのキャラ立ちもしっかりとしている。彼らをもっと追いたいと思う。2017/04/25
nono
19
図書館本。黎明国という架空の国を舞台に、圧政で国民を苦しめる女王の元、両親を殺されたルシェとスウェン、そしてキナンの三人兄妹の運命は⁉理不尽な運命を厭いながらも国の為、惨殺された両親の為に力を蓄える三人、そして国同士の都合ながらも助力を惜しまない恋の相手等登場人物も多彩で、先が気になり一気読みでした。残された兄妹の互いの信頼、気遣い、そして何より持てる力を無駄にする事無く前を向くお話、楽しかったです。続編もあるらしい、こちらも楽しみです。2018/01/22
まぁち
15
富士見ラノベ文芸大賞審査員特別賞受賞作。 「星読みの力」と呼ばれる予知能力をもつ女王が治めている国のお話。ファンタジーだが歴史物語のようで、前半は世界観設定と登場人物を飲み込むのに時間がかかった。しかし後半、物語が動き出すとぐいぐい引き込まれていった。凛として強くたくましいキャラクターも魅力的だったが、世界観の説明にページを奪われているせいか、あまり掘り下げられていなかったのが残念。もう少し心理描写も緻密になればラノベの枠を越える作家さんになれそう…今後に期待。2016/07/13