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内容説明
愛国者は偉いか? 愛国者は信用できるか!? 三島由紀夫が「愛国心は嫌いだ」といった意味は何だったのか? そして意外にも女帝賛成論だったという事実! 新右翼の大物が書き下ろす全く新しい天皇制と国家論! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
25
鈴木邦男という人の凄みについて思い知る。切れ者、というわけではなかったのかもしれない。凡百の学者ならベネディクト・アンダーソンなどを引いて整理する(かもしれない)愛国の作法について、著者はあくまで自分自身の読書と現場で見た光景を引くことによって語り、そこから血肉化された自身の生理/皮膚感覚に裏打ちされた骨太の見解へとつなげていく。その手付きに無理がなく、こちら側の小市民的生活に肉迫した言葉として現前してくるので実に読みやすく、またすんなり腑に落ちる。ユーモアのセンスもあり、啓蒙書として読ませる深みを感じる2023/01/29
猫丸
12
鈴木邦男氏の本も3冊目かな?そろそろ重複、二番煎じが見えてきたところ。何回も書いていることはそれだけ強調したいポイントなんだとは思うけれど。上手ではないにしてもわかりやすい文章を書く人だから、新書向きなんだろう。にしても一冊の内容が少ないのは毎度感じる。本書は「愛国は心の奥で思ふもの」とまとめられる。俺の方が国を思っている、イヤ俺だ、なわけないオレだ。うるさいなあ。声が大きいヤツは嫌いだよ。俺はウニが好きなんだ誰が何と言おうが好きだトロなんか問題にならないウニだウニだ。そういうことは言わなくてよろしい。2021/04/26
犬養三千代
7
2006年発行。天皇陛下の御言葉以来、議論されている女系天皇の話。 次の天皇は今上陛下のご英慮でいいのではとのこと。 進歩派といわれた左翼が憲法にしがみつき保守派が改憲とは、愛国心を軸に左右が逆転しているとのこと。 やはり、三島由起夫は今を予見していたのだなぁ。 愛国を振りかざす輩は信用できない。確かにそうだ。 里見岸雄の存在をこの本で知り!読んでみたいと思った。2017/09/17
takao
3
ふむ2022/12/21
sansirou
3
40年間、右翼活動を続けた「愛国者のプロ」が、愛国心について語る本。愛国心というと正しいことのようで、少しでも違う感じを出すと排斥される非常に危ないものだ、と気づいたという彼は、愛国心は小声でそっというべきものだと主張する。本物の右翼だからたどり着いた境地がすばらしい。2013/09/17