出版社内容情報
中世屈指の情報収集能力を誇った”大天狗”後白河。情報の源は何と「絵巻物」と「今様(はやりうた)」!? デジタル復元が謎を解く!
【著者紹介】
デジタル復元師
内容説明
平清盛、源頼朝など、新興武家棟梁が権力を握りはじめた時代。彼らと互角以上に渡り合った「大天狗」後白河上皇なかりせば、今の天皇制は大きく変容していたかもしれない。武士が後白河を蔑ろにできなかったのは、彼が一風変わった「情報源」を持っていたからだと著者は見る。その情報源とは、絵巻物である。後白河がつくらせた絵巻物の往時の姿をデジタル復元してみれば、「策略家」とは思えない後白河の本当の姿、そして、絵巻物に時代を動かす力があるということがわかってきたのだった。
目次
第1章 怪しき帝の生涯(複雑な生い立ち;天皇になったのは二十九歳 ほか)
第2章 非人ネットワーク(井上靖の後白河像;描きたかった良心 ほか)
第3章 天皇と天王(京都の街角で;もともとは別の神 ほか)
第4章 天皇は死んだ(謎の絵巻物「目無経」;発見された特異な場面 ほか)
著者等紹介
小林泰三[コバヤシタイゾウ]
1966年生まれ。89年、学習院大学卒業時に学芸員の資格を取得。同年、大日本印刷株式会社に就職。展示用ハイビジョン番組制作を手掛け、「狩野派の屏風・花下遊楽図屏風」などで数々の賞を受賞。04年、小林美術科学を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- NewsPicks Magazine …