- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
1772年、パリの死刑執行人四代目シャルルの妹マリー‐ジョセフは、初恋の人アランと無垢な子供達を殺害した非道な貴族を、公然で斬首する。アランの意志と交わり、革命への鼓動を芽吹かせるマリー。だが、サンソン一族は世の中から「死神」と罵られ続ける…。ある夜、シャルルは初代サンソンの『回想録』を手にする。初代の“原罪”に兄妹が出す答えは…!? 歴史を知り、未来の革命へ歩む。サンソンの「業」の物語は深化する──!!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
129
パリの処刑執行人サンソン家のルーツ、シャルルとマリーの対立を描く。緻密かつ繊細な画力。凄惨な場面も緻密に描かれ引き込まれる。シャルルの愛は守るもの。マリーの愛は壊すもの。兄妹は決定的に袂を分かつ。初代シャルルの妻マルグリット・ジュアンヌ。彼女の強力な意思、計算高さに唸らされる。死刑執行人の家に生まれ忌み嫌われる存在だったことは想像以上だと思う。マルグリットが家から出ず、家を存続させる為にはこの方法しか無かった。そして繋がる血族達。異端の存在となるマリー。次巻からはいよいよ革命編へ。今から楽しみでならない。2016/05/20
wata
64
初代は婿だったのね…。処刑人の娘マルグリットの美しさに負け全てを捨てて夫婦になった初代。マルグリットさん、死ぬ間際であんなこと言わなくても…(T_T)ただ愛してたからと思ってたのに。2016/05/25
くりり
50
死刑執行人サムソン家の初代当主は、マルグリッドにはめられた(笑)サムソン家の女は怖い!2016/05/26
辺辺
33
積本崩し。マリーがハゲちゃったけど、相も変わらずわが道行くその姿が結構好き。この巻はサンソン家の歴史を初代から描いている。女の執念と愛は恐ろしいものだな。ある意味、この家の男は皆女に騙され縛られている。処刑人に対する風当たりが最初から強かったのね。しかし、唯一この家に生を受けても、この壮絶で理不尽な運命に真向から立ち向かっていくマリー。同じ女性の嫉妬と憧れの象徴のように思う。絆という枷でマリーを縛るのなら、断ち切るのみ。マリーから誰も自由を奪えない!益々惚れ惚れとするマリー。シャルルよりも好きだな。2017/09/15
眠る山猫屋
33
マリーの世界をぶっ壊して改変してやろうという心意気、危うすぎてハラハラ。それでも歪んだ世界に挑む姿は、兄であるシャルルとは対極にして同じものなのかしら。そしてご先祖様の物語は、あまりに痛々しかった。まさに血の呪いだよ・・・。2016/08/05