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内容説明
ジャックによる「国王暗殺」の危機を回避する中、サンソン兄妹はそれぞれの“理想”に芽生え始める。一方、強欲のド・ラ・モット夫人が王妃アントワネットの名を騙り、国家予算級の首飾りを詐取! 歴史的スキャンダル「首飾り事件」へと発展する!! だが逮捕された毒婦ド・ラ・モットに下された刑罰は、死に至ることのない「焼鏝刑」…。国家と家督を守る為、死刑執行人の職務を越え、シャルルは初めて“殺したい”気持ちに…!? マリーとの“兄妹共闘”の処刑が始まる――!!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
109
革命の足音が確実に近付いていた6巻。首飾り事件を契機に再びシャルルとマリーの兄妹は手を握る。焼鏝の刑で突然の豪雨。ド・ラ・モット夫人はイギリスへ逃れマリー・アントワネットの評判を落とす醜聞を流し続ける。科学の進歩と天災による飢饉が、積年の平民の不満に火を点ける。サンソン家の五兄妹による車裂きの刑に民衆が詰め寄る。それまで、王の権威の前に刑の執行を一つの娯楽としていたが、刑の執行に反対するうねりとなる。この波に王朝は飲まれるのだろう。マリーの「私物」こと嬰児と、その前途が気になる。画力も健在。読ませる作品。2017/08/29
くりり
62
サンソン兄妹の周到な計画にも負けないドラモット伯爵夫人、サンソン兄妹五人衆勢揃いにも負けない農夫たち民衆、ギロチンが待っている。2017/10/13
wata
47
ドラモット夫人、兄妹揃ってるのにトドメを刺せないとは…何ともしぶとい。それより…何でマリー子供欲しくなった?!しかも血の洗礼、民衆怒ってるし!危ないよ~!2017/10/13
眠る山猫屋
37
ドラモット伯爵夫人、まさかマリーとシャルルから逃れ切るとは。強い女だったなぁ、再会したくないキャラクターだけど。そしてロベス・ピエール登場。なんだこの鬼太郎さんは。カッコいいじゃないか。サンソン兄妹五人揃い踏みも、オリビエの処刑に暗雲が・・・。こんな事件は教科書には載らなかったが、革命の予兆。そして悪魔の赤ちゃんが。2017/10/05
辺辺
36
積本崩し。ああああ、私?のマリーが危ない!!!!処で終わってる。今回もハラハラドキドキの展開で面白い。シャルルとマリー二人揃っても、トドメをさせないなんて、なんてしぶといだろう。子供を授かることで何の思惑があるのか?マリーの言動に一々ドキドキしてる私ってやっぱりマリーが大好き。特に表紙のマリーが惚れ惚れするほど綺麗でカッコいい。(惚れちゃいそう、笑)民衆が怒ってるようで、刑もどうなるのかわからないけど、どうか、とにかくマリーだけでも無事でいてほしい。←凄い贔屓目;相も変わらず、絵が眼福。2017/11/17