電撃文庫<br> レオ・アッティール伝IV 首なし公の肖像

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電撃文庫
レオ・アッティール伝IV 首なし公の肖像

  • ISBN:9784048659499

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内容説明

故郷の山へ戻り、主君である公子レオへの援軍出兵をかけて、山の民最強の戦士ラガとの決闘に臨むクオン。一方、公王の命により謹慎の身となったレオに、敵対する貴族、ダーレンが牙をむく。さらにはアリオン、ディティアーヌの両列強の勢力と結託したオズエルの魔手までもレオに迫る。窮地に立たされたレオ・アッティールは、この逆境を好機と捉え乾坤一擲の策を打つが!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

43
後世「首なし公」と呼ばれた男レオ・アッティールとその仲間達の物語の4冊目。レオに敵対する貴族ダーレンとの戦いに決着が付く話。今回も終始緊迫感の漂う展開となっており、最後まで読み終わった時には心地よい疲労と読後感に満たされました。何か一つでもボタンが掛け違っていたら、勝者も変わっていたに違いないと思わせる綱渡りの戦いだっただけに読み応えは最高ですね。逆境を好機と捉え、見事運命を味方につけた若き主従達の姿は本当に素晴らしかったです。新たな火種が燻り終わった訳ですが、一体どうなるのか。次巻も楽しみです。2016/05/10

よっち

32
主君である公子レオへの援軍出兵をかけて、山の民最強の戦士ラガとの決闘に臨むクオン。一方死中に活を見出そうとする行動から次々と危機に遭遇するレオを描く第四弾。信頼できる人物が皆離れている孤独な状況で、ジリジリする展開に焦りを感じるレオ。その綱渡りのような危うい行動には何度もヒヤヒヤさせられましたけど、そのたびに宿敵を打破してしまうレオは流石というよりは、ライバルに危機感を感じさせてしまう存在でしかなくて、これだと気の休まるような状況はなかなか訪れなさそうですね...レオがここからどこに向かうのか次巻に期待。2016/05/11

たかむら

17
クオンとデュ―のことや、セーラとアクア、ロダのこと、カミュの心酔具合やパーシーとレオの関係、やっぱりな皇帝と皇后など書きたいことは山とありますが文字数の関係で自粛。ただレオ・アッティール伝を読んでいて本当に良かった。こんなに血湧き肉躍るラノベは本当に久しぶりです。早く続きが読みたい。2016/05/11

真白優樹

13
山の民が仲間となる中、迫りくる無数の魔手に対し思い切った策を打つ今巻。―――勝利の為には何もかもを使ってみせろ。ここまで行動が狂っている男の子は中々にいないだろう。自分が死ぬかもしれない一手を躊躇いもせずに打ってみせ結果的に派手な活躍となり人々の目を引き付けて見せるレオ達。だがその活躍は一つでも運命が違ったら容易く瓦解していたであろう薄氷の上での綱渡り。ここから先、新たな火種がくすぶり始めると共にレオの狂気も目を覚ましていくのだろうか。この先に待っているのはどんな戦いなのだろうか。 次巻も楽しみである。2016/05/11

尚侍

12
面白かった。この手の戦記物にありがちな展開として、巻数が進んでいくと物語を進めるための戦闘シーンばかりになってしまって話が短調になるというのがあるのですが、本作は戦闘シーンだけでなく謀略パートもきちんと描かれているので、話に起伏があるのがいいですね。その一方巻数が進み描かれる勢力が増えてきたことで、やや物語の概要がわかりにくくなってきていると思うので、そろそろ各勢力やキャラの解説がほしいところですね。あとは相変わらずヒロインに存在感がないので、結婚話を機会にスポットが当たってほしいです。2016/05/18

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