内容説明
同心の息子で臆病者の夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。二人は、かつて珍事件を追ううちに、命に関わる出来事に巻き込まれたにもかかわらず、再び首を突っ込んでいく。前作で、謎の浪人に立ち向かった、夏之助の運命は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うずら
13
八丁堀育ち・3巻。2巻からの続きで、夏之助と早苗のピンチから。咄嗟の機転で、二人とも無事でよかった。そして、まさか若菜が右京と祝言を挙げてしまうとは!他人が家に入って来て、そのせいでそれまでと全く雰囲気が変わってしまうなんて・・・。おまけに若菜まで変わってしまった。男で変わる女っているよねw 思春期って、今も昔も同じだったのかな?幼馴染みの二人は、この先どうなっていくのか…。小さな謎が散りばめられているけど、本筋の謎はまだまだ続きそう。2014/11/26
sken
10
……前作でも書いたのですが、そもそも単行本にクリフハンガーは向いていないっす。特にワシのようにサッパリとした脳みその持ち主には。絶体絶命の窮地に立たされていたという記憶こそ残っていたものの、ディテールをきれいサッパリ忘れていたので、最初の部分は“何だかしているなぁ”くらいにしか思えませんでしたぃ。ま、今回はキレイに終わっているし、そもそもそれ以外は非常にいい語り口と物語なので、前作の最後が非常に惜しまれます……今からでも直した方がいいんじゃないかなぁ。2013/06/14
こおり
9
八丁堀育ち(3) いやいや…前作の終わりではどうなることかと思ったけど、何とか助かって良かったわあ。今作では、いつも一緒に謎を追っていた夏之助と早苗の二人がちょっとした喧嘩ですれ違ってしまう。でも、「会えない時間」のおかげで恋ごころが募っていくってこと、あるよねえ~(ニヤニヤ)あと、右京みたいな男に惚れて周囲の意見が耳に入らなくなっちゃう若葉ちゃんみたいな人、いるよねえ…(困) それにしても、黒幕の二人の動機に唖然なんですけど。え?そんなことで??マジでそれなの??? 2014/05/14
夜の女王
8
☆☆☆ 前巻ラストの危機をどうにか逃れたものの、黒幕も雲隠れ。メインの事件解決はまだまだのようです。その間、とうとう若葉の縁談がまとまり、祝言。明るい柳瀬家の先行きが心配。そして、夏之助と早苗の恋もオトナの事情でどうなるか・・・。またまた次のお楽しみです。間に挟まるコネタ事件は楽しいのだが、虫かごにゴ○○リだけは勘弁!!想像しただけでゾゾッ!でも、Gの字は陽に当てると死ぬって聞いたんだが・・・どうなのだろう?2013/05/16
あかんべ
8
幼馴染二人がいい。好きなシリーズです。前回のハラハラしたシーンから始まる物語は、解決は次回に繰り越しだが、廻りの環境もかわりつつあり回顧口調から想像すると全く別の道を辿りそうな二人。次が楽しみです。2013/05/10